タイムテーブル

5.22  

“合唱の可能性”を問う一日

タイムテーブル 1日目 オープニング・コンサート

京都の名所で合唱! 11:00-18:00京都市内各所

D-1 オープニング・コンサート 19:00開演(18:15開場)大ホール

このフェスティバルのために結成された250名規模の合唱団「Sing for Peace Festival Choir」が「平和」や「愛」をテーマにした作品の数々を歌い上げます。
器楽で表現しきれなくなったベートーヴェンが最後に合唱を起用した「第九」は、人間が持つ「声」の可能性を最大限に問う合唱音楽の最高峰。2020年はベートーヴェン生誕250年の年でもあり、注目のステージになるでしょう。
詩人・谷川俊太郎による書き下ろしの詩に京都在住の作曲家・平田あゆみが作曲したフェスティバルのテーマソングや、特別ゲストのボブ・チルコットによる名曲と共にお楽しみください。

[指揮]浅井敬壹(テーマソング)、広上淳一(チルコット、ベートーヴェン)

[管弦楽]京都市交響楽団

[合唱]Sing for Peace Festival Choir

[合唱指揮]富岡健

[独唱]古瀬まきを(ソプラノ)、福原寿美枝(アルト)、山本康寛(テノール)、片桐直樹(バリトン)

[プログラム]
平田あゆみ/作曲 谷川俊太郎/作詞 Sing for Peaceテーマソング《平和の歌》(委嘱作品)
ボブ・チルコット 《レクイエム》より 〈ピエ・イエズ〉、〈我らの心の秘密を知りたもう主よ〉
ベートーヴェン 交響曲第9番 ニ短調「合唱付き」op.125

[チケット料金]全席指定 一般4,000円 *会員3,600円
*会員:京都コンサートホール・ロームシアター京都Club及び京響友の会会員が対象。

[出演者プロフィール]

浅井 敬壹

浅井敬壹(指揮・本フェスティバル音楽監督)

「人々の憧れの都・京都に世界一の合唱団を」との理想を掲げ“合唱団京都エコー”を創団。全日本合唱コンクールにおいて、合唱団京都エコー、住友金属混声合唱団(現・日本製鉄混声合唱団)を率い、38個の金賞と、6度のコンクール大賞(部門を越えて最も優れた団体に贈られる)を受賞。
幼少期の戦争体験、特に中国吉林省(旧満州)に育ち終戦で引き揚げた経験から、合唱を通じた平和希求をライフワークとし、日本のみならず海外での公演も数多い。平成26年には、これまで交友を深めてきた作曲家・世界的合唱指揮者であるBob Chilcott氏とのご縁により、英国合唱指揮者協会より招聘を受け合唱団京都エコーを指揮、歴史的名演との評価を得る。
現在、11団体を指揮。客演指揮や講習会講師、国内外のコンクール審査員としても多忙を極めている。全日本合唱連盟名誉会長。関西合唱連盟会長。京都府合唱連盟会長。日本合唱指揮者協会相談役。福島県しゃくなげ大使。平成27年春の藍綬褒章受章。

広上淳一

広上淳一(指揮・京都市交響楽団 常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー)

東京生まれ。東京音楽大学指揮科に学び、1984年26歳で「第1回キリル・コンドラシン国際青年指揮者コンクール」に優勝し、1986年以降、世界中のメジャーなオーケストラへ客演を展開。1991~95年ノールショピング響、1998~00年リンブルク響の各首席指揮者、1997~01年ロイヤル・リヴァプール・フィル首席客演指揮者、1991~2000年日本フィル正指揮者を歴任する傍ら、フランス国立管、ベルリン放送響、コンセルトヘボウ管、イスラエル・フィル、ウィーン響等に定期的に客演。2006~08年米国コロンバス交響楽団音楽監督。オペラの分野でも国内外で活躍し、シドニー歌劇場、新国立劇場等へ客演。2013年「第32回藤堂音楽賞」、2015年京響とともに「第46回サントリー音楽賞」受賞。東京音楽大学教授。京都市立芸術大学客員教授。2008年4月から京都市交響楽団第12代常任指揮者、2014年4月からは第12代常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザーに就任。2017年4月より札幌交響楽団友情客演指揮者。

京都市交響楽団(管弦楽)

京都市交響楽団(管弦楽)

日本唯一の自治体直営オーケストラとして1956年創立。2008年4月第12代常任指揮者に広上淳一が就任。2014年4月から常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザーに広上淳一、常任首席客演指揮者に高関健、常任客演指揮者に下野竜也が就任。2015年広上淳一とともに「第46回サントリー音楽賞」受賞。同年6月広上淳一指揮のもとヨーロッパ公演で成功を収め、2016年は創立60周年記念国内ツアーと京都市内で「ふらっとコンサート」を開催し、平成28年度地域文化功労者表彰を受ける。2017年4月からは下野竜也を常任首席客演指揮者に据えて広上・高関・下野による3人指揮者体制を確立し、文化芸術都市・京都にふさわしい「世界に誇れるオーケストラ」として更なる前進を図っている。

富岡健

富岡健(Sing for Peace Festival Choir合唱指揮)

同志社大学法学部在学中から指揮法を若杉弘・福永陽一郎・畑中良輔の各氏に師事。74年の卒業と同時にMichigan州立Wayne大学音楽学部指揮科に学ぶ。帰国後、関西二期会・関西歌劇団で研鑽を積む。01年、大阪室内歌劇場を発足、その設立公演「安藤忠雄設計・光の教会でのアマールと夜の訪問者」は朝日新聞第一面で報じられた。09年と11年、ルーマニア国立オラディア交響楽団から客演指揮の招聘を受け渡欧。12年まで20数年間大阪芸術大学にて指揮法・オペラ演習・合唱を担当。17年に「新しい合唱表現と音楽空間」プロデュースと卓越した音楽性が評価され、京都府合唱連盟大賞「藤堂賞」を受賞。日本人オペラ指揮者名鑑でも紹介されている。また各地のコンクール審査員、講習会講師にも招聘されている。「音楽こそエキュメニカル(教派を超えて祈りを共に)」を基調としたNPO法人音楽の恵みネットワークを16年に設立し代表を務める。

平田あゆみ

平田あゆみ(テーマソング作曲)

1960年生まれ。1992年より創作活動を開始。新作展などに出品。日本歌曲振興会、新・波の会日本歌曲コンクール最優秀賞、全音楽譜出版社賞、矢沢宰の詩作曲公募合唱組曲部門第1位優秀賞、日本創作童謡コンクール優秀賞ほか各種声楽作品の作曲コンクールで受賞を重ねる。平成17年度大阪文化祭賞奨励賞受賞。
言葉を歌にして届けることに興味を持ち、自ら企画したコンサート「うたう劇場」-平田あゆみの声楽作品を集めて-において、独唱・アンサンブル・合唱・歌芝居など様々な形の声楽作品を発表してきた。新作展でありながら常に満席となる意欲的なコンサートとして各方面より高く評価され、ローム ミュージックファンデーションなどより助成を受けるほか、新聞・音楽誌紙上でもたびたび取り上げられてきた。2005年にはCD「うたう劇場」をリリース。合唱組曲「まりになれ 心」(工藤直子詩/全音楽譜出版社/女声・ジュニア)、合唱組曲「エレメント」(谷川俊太郎詩/全音楽譜出版社/女声・混声)、「平田あゆみ小品集」(パナムジカ出版/女声)などのほか、ソルフェージュ教材「ハ音記号スタディ」「リズムトレーニング」(カワイ出版)などが出版されている。毎年校歌の依頼がつづき、春ごと開校式に赴いている。
京都市立芸術大学卒業。作曲を廣瀬量平氏に師事。
2007年より京都市立京都堀川音楽高等学校教諭。(公財)青山財団青山音楽賞選考委員。

古瀬まきを

古瀬まきを(ソプラノ)

相愛大学卒業、京都市立芸術大学大学院修了。平成25年度文化庁新進芸術家海外研修制度研修員として一年間ドイツ・ドレスデンにて研修。第15回松方ホール音楽賞(オペラ部門)、第31回飯塚新人音楽コンクール声楽部門第2位、第9回藤沢オペラコンクール入選、平成25年度奏楽堂日本歌曲コンクール歌唱部門第1位および中田喜直賞、第22回ABC新人コンサート最優秀音楽賞、第25回宝塚ベガ音楽コンクール声楽部門第3位。
2008年びわ湖の夏・オペラビエンナーレ「フィガロの結婚」バルバリーナ役でオペラデビュー。横浜オペラ未来プロジェクト2009「フィガロの結婚」(演出:ミヒャエル・ハンペ氏)スザンナ、みつなかオペラ「ランメルモールのルチア」ルチア、河内長野ラブリーホールマイタウンオペラ「ホフマン物語」オランピアなど、各地で様々なオペラに出演。
平成24年度新進演奏家育成プロジェクト リサイタルシリーズにてソロリサイタルを開催(大阪 いずみホール)。NHK FM〈名曲リサイタル〉〈リサイタル ノヴァ〉、ABC フレッシュコンサート(朝日放送にてテレビ放映)、いずみホールランチタイムコンサート、兵庫県立芸術文化センターワンコインコンサートなど数多くのコンサートに出演。
平成28年度尼崎市民芸術奨励賞。公益社団法人日本演奏連盟会員。大阪バッハアンサンブルメンバー。相愛大学非常勤講師、同志社女子大学嘱託講師。

福原寿美枝

福原寿美枝(アルト)

京都市立芸術大学卒業、同大学院修了。音楽学部賞受賞。
友愛ドイツリートコンクール第 2 位受賞。日本音楽コンクール入選。
『カルメン』『アイーダ』『ドン・カルロ』『トリスタンとイゾルデ』『ナクソス島のアリアドネ』、東京文化会館 50 周年記念オペラ『古事記』など多くの国内オペラをはじめ、イタリアピサ歌劇場にてヒンデミット『聖スザンナ』に出演、卓越した歌唱力と舞台姿で存在感を示す。平成 25 年度神戸市文化奨励賞・2015 年度音楽クリティック・クラブ賞受賞。関西二期会会員。武庫川女子大学音楽学部教授、京都市立芸術大学にて後進の指導にあたっている。

山本康寛

山本康寛(テノール)

京都市立芸術大学大学院修了。第82回日本音楽コンクール第2位、第51回日伊声楽コンコルソ第2位、並びに五十嵐喜芳賞、平和堂財団芸術奨励賞、青山音楽賞、五島記念文化賞オペラ新人賞を受賞。五島記念文化財団の奨学生として、ミラノへ留学。留学中イタリア、ペーザロでのRossini Opera Festivalにて、「ランスへの旅」リーベンスコフ伯爵で、イタリアデビューを果たす。びわ湖ホールのコルンゴルド「死の都」パウル、「連隊の娘」トニオの他、藤原歌劇団「ランスへの旅」、「ラ・チェネレントラ」、日生劇場「セヴィリアの理髪師」、「魔笛」等に出演。びわ湖ホール声楽アンサンブルソロ登録メンバー。びわ湖ホール4大テノールメンバー。藤原歌劇団団員。

片桐直樹

片桐直樹(バリトン)

京都市出身。京都教育大学音楽科卒業。東京藝術大学大学院オペラ科修了。第22回藤堂音楽褒賞受賞。5歳よりピアノを学ぶが、大学在学中に声楽に転向、モーツァルトのオペラを中心に研鑽を積む。1988年、関西二期会オペラ公演《ドン・ジョヴァンニ》でレポレッロ役としてデビューし、歌唱、演技ともに高い評価を得る。その後、関西二期会を中心に様々なプロデュースにて、《愛の妙薬》(ドゥルカマーラ)、《フィガロの結婚》(アルマヴィーヴァ伯爵)、《蝶々夫人》(シャープレス)、《椿姫》(ジェルモン)、《ラ・ボエーム》(マルチェッロ、コッリーネ)、《ラインの黄金》(ファーゾルト)、《魔笛》(ザラストロ)、《フィデリオ》(ドン・ピツァロ)、《ファウスト》(メフィストフェレス)など、数々のオペラに出演。バス役からバリトン役まで幅広く、これまでに90以上の役を演じ、いずれも好評を博す。特にその端正な音楽性と存在感のある多彩な役作りには定評がある。オペラ以外では、ベートーヴェン《第九》をはじめ、バッハ《マタイ受難曲》《ヨハネ受難曲》《ロ短調ミサ》、ヘンデル《メサイア》、ハイドン《天地創造》、モーツァルト、ヴェルディ及びフォーレ《レクイエム》、ショスターコヴィチ《森の歌》など、バロックから現代に至るまでオラトリオ、宗教曲などのソリストとして著名指揮者、オーケストラとの共演も多い。また、唱歌などの日本の歌やイタリア歌曲、ドイツ歌曲などの各種コンサートをはじめ、プラハにおける「京都文化週間」コンサートに出演する他、声楽アンサンブルとしてCD録音をするなど幅広く活躍している。関西二期会、京都音楽家クラブ会員。相愛大学非常勤講師。

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