公演情報
京都コンサートホール開館30周年記念事業
第29回京都の秋 音楽祭
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 京都公演
*会員:京都コンサートホール・ロームシアター京都Club、京響友の会の会員
※学生割引/シニア割引(70歳以上)/障がいのある方割引:各席1,000円割引
京都コンサートホール・ロームシアター京都のみで取扱。
窓口でご本人様が証明書等をご提示ください。
※未就学児の入場はご遠慮ください。
[託児室あり/1歳以上/定員有/有料1,000円
=公演の1週間前(11月4日(火))までに予約075-707-6430]
※都合により内容等変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
※公演中止以外の出演者、曲目などの変更による払い戻しはいたしませんので、あらかじめご了承ください。
※ご購入後のキャンセルや座席の変更はお受けできません。
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[チケット購入]
●京都コンサートホール・チケットカウンター 075-711-3231
(10:00~17:00/第1・3月曜休館 ※休日の場合はその翌平日)●オンラインチケット購入(24時間いつでも購入可能!)
●ロームシアター京都・チケットカウンター 075-746-3201
(10:00~17:00/年中無休 ※臨時休館日等により変更の場合あり)
[主催] | 京都市/京都コンサートホール(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団) |
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[助成] | 文化庁文化芸術振興費補助金(地域の中核劇場・音楽堂等活性化事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会 |
[オーケストラ協賛] | 富士電機株式会社 |
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 Royal Concertgebouw Orchestra
世界最高峰のオーケストラの一つであり、1888年の創設以来、偉大な指揮者やソリストと共演してきた。楽団が創立100年を迎えた際に正式に「ロイヤル(王立)」の称号を与えられた。オランダのマキシマ女王がパトロンを務める。
彼らが拠点とするコンサートホール――コンセルトヘボウの音響効果も相まって、オーケストラは唯一無二の独自のサウンドを培ってきた。また、同じくらい重要な役割を担っているのがその演奏家たちである。25カ国から集まった120人以上の奏者で構成され、その大所帯とは思えぬ室内オーケストラのような親密さで音楽を奏でている。
1888年以来、オーケストラに多大な影響を与えてきた首席指揮者はわずか7名、ウィレム・ケス(1888年~1895年)、ウィレム・メンゲルベルク(1895年~1945年)、エドゥアルト・ファン・ベイヌム(1945年~1959年)、ベルナルト・ハイティンク(1963年~1988年)、リッカルド・シャイー(1988年~2004年)、マリス・ヤンソンス(2004年〜2015年)、ダニエレ・ガッティ(2016年〜2018年)である。そしてクラウス・マケラが2022/23年シーズンからアーティスティック・パートナーとなり、2027年からは首席指揮者に就任する。
世界的に著名な客演指揮者やアーティストたちとのコラボレーションによって、類稀な響きとしなやかな演奏スタイルを実現している。例えば、ニコラウス・アーノンクールは、特に18世紀のレパートリーでオーケストラの名声を高めることに大きく貢献した。イヴァン・フィッシャーは、2021/22年シーズンから名誉客演指揮者を務めている。演出家のピエール・アウディは、クリエイティブ・パートナーとして協力している。
長年にわたり特にマーラーとブルックナーの演奏に定評があり、受難曲やクリスマス・マチネ公演など、昔から続く伝統的なコンサートも数多く行っている。現代音楽においては、創設当初から大きな役割を担ってきた。R.シュトラウス、マーラー、シェーンベルク、ストラヴィンスキーらの作曲家は、何度もコンセルトヘボウ管を指揮している。現在では、ジョン・アダムス、トーマス・アデス、タン・ドゥンといった作曲家たちが、彼らの足跡をたどっている。また、毎年いくつかの新しい委嘱作品を初演している。

過去の京都公演
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の京都コンサートホールへの登場は、今回(2025年11月)の公演で、8回目となります。これまでの全7回の京都公演を振り返ります。
1.2004年11月13日公演
- [指揮]
- マリス・ヤンソンス(第6代首席指揮者)
- [曲目]
- ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」
チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」

2.2006年11月25日公演
- [指揮]
- マリス・ヤンソンス(第6代首席指揮者)
- [曲目]
- ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界より」
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」

3.2008年11月15日公演
- [指揮]
- マリス・ヤンソンス(第6代首席指揮者)
- [曲目]
- ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 作品88
メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調 作品90「イタリア」
ラヴェル:ラ・ヴァルス


4.2010年11月16日公演
- [指揮]
- マリス・ヤンソンス(第6代首席指揮者)
- [ヴァイオリン]
- ギル・シャハム
- [曲目]
- ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98


5.2015年11月7日公演
- [指揮]
- グスターボ・ヒメノ
- [ピアノ]
- ユジャ・ワン
- [曲目]
- チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番 ト長調 作品44
チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」


6.2017年11月18日公演
- [指揮]
- ダニエレ・ガッティ(第7代首席指揮者)
- [チェロ]
- タチアナ・ヴァシリエヴァ
- [ソプラノ]
- マリン・ビストレム
- [曲目]
- ハイドン:チェロ協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIb-1
マーラー:交響曲第4番 ト長調


7.2023年11月5日公演
- [指揮]
- ファビオ・ルイージ
- [ピアノ]
- イェフィム・ブロンフマン
- [曲目]
- リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ長調
チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 作品64


出演者プロフィール
クラウス・マケラ(指揮)
Klaus Mäkelä, conductor

フィンランド出身。オスロ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を、2021年9月からパリ管弦楽団の音楽監督を務めている。2027年9月にロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者の任に就くことが発表されており、同シーズンにはシカゴ交響楽団の音楽監督にも就任する。
2024/2025シーズンに、オスロではショスタコーヴィチに力を注ぎ、交響曲第1番、第11番、第15番を指揮し、パリ管では、生誕のアニバーサリー・イヤーを迎えるラヴェルとブーレーズのほか、ベルリオーズ、フォーレ、ドビュッシー、プーランク、メシアンらの作品を取り上げ、現在アーティスティック・パートナーを務めるロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とは、シューマンの交響曲を指揮。また、世界初演をおこなうエレン・リード(ピューリッツァー賞受賞作曲家)の新作を、米国ツアーでも取り上げる。次期音楽監督として2度目の共演となるシカゴ交響楽団とは、2025年春に2週間を共にし、楽団の本拠シンフォニーセンターで、マーラーの交響曲第3番、ブラームスのピアノ協奏曲第2番(共演:ダニール・トリフォノフ)、ブーレーズの「イニシアル」、ドヴォルザークの交響曲第7番を演奏する。
アレクサンドル・カントロフ(ピアノ)
Alexandre Kantorow, Piano

“カントロフはリストの生まれ変わりだ。私は、彼のように楽器を操り、これらの作品を奏でるピアニストを他に知らない”
Jerry Dubins(『ファンファーレ』誌)
22歳で挑んだ2019年のチャイコフスキー国際コンクールにおいて、フランスのピアニストとして初めて優勝した。
ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管、クルレンツィス指揮SWR響、パッパーノ指揮ベルリン州立管などと定期的に演奏するほか、パリ管、フィルハーモニア管、ミュンヘン・フィルなどと共演。アムステルダムのコンセルトヘボウ、フィラルモニー・ド・パリ、ベルリンのコンツェルトハウスをはじめとする著名ホールで演奏し、ヴェルビエ、ラヴィニアなどの国際音楽祭に出演。室内楽にも精力的で、2022年から音楽祭"Les Rencontres Musicales de Nîmes"のアーティスティック・ディレクターを務めている。
2023/24年シーズンにはベルリン・フィル(ソヒエフ指揮)、ケルン・ギュルツェニヒ管(ロト指揮)などと共演デビューのほか、カーネギーホールやBBCプロムスに初登場する。
数々の録音はディアパゾンドールやショク賞などを獲得し、2019年にはフランス批評家協会賞の年間最優秀新人音楽家部門を受賞。2020年には、サン=サーンスの協奏曲アルバムでヴィクトワール・ド・ラ・ミュジク・クラシックの年間最優秀録音部門と年間最優秀器楽ソリスト部門を同時受賞するという快挙を成し遂げた。
2024年のギルモア・アーティスト賞を受賞。
関連イベント(公開マスタークラス)について
本公演翌日、2025年11月12日(水)の午後1時より、京都コンサートホール・ロームシアター京都Club会員および京響友の会会員限定で、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団メンバーによる公開マスタークラス(フルート・トランペット)を京都市立京都堀川音楽高等学校ホールで開催します。世界最高峰のオーケストラのメンバーによるマスタークラスをぜひ聴講ください。
なお、聴講には事前の申込が必要です(事前申込制/定員100名/申込多数の場合は抽選)。
受講生は京都堀川音楽高等学校の生徒です。
申込方法などの詳細は、会員の皆さまへご案内をお送りいたします。