「北山クラシック倶楽部2020」後半セット券のご案内

投稿日:
京都コンサートホール

「いい音が響いてほしい」

それだけを願い、世界的建築家 磯崎新と永田音響設計が精魂込めて創り上げた「アンサンブルホールムラタ」。

ここを舞台に繰り広げられる「北山クラシック倶楽部」は、海外トップアーティストによる世界水準の演奏を、最高の空間で体感していただくシリーズです。

今回は、2020年度後半に開催される5公演(9月~2021年3月)のアーティストをご紹介します。いずれの公演にも、いま旬の演奏家たちが出演!
演奏者の息遣いまで聞こえてくる濃密な空間で、世界トップクラスの演奏をご堪能ください。

アンサンブルホールムラタ(撮影:大澤正)

《孤高の天才》「世界一」と絶賛!カリスマ中のカリスマ
マルツィン・ディラ ギター・リサイタル

マルツィン・ディラ

ワシントン・ポスト紙が「地上で最も才能あるギタリストの一人」と激賞。数多くの音楽評論家、愛好家、ファンたちも間違いなく世界のトッププレイヤーであると認める、ギター史に名を刻む天才中の天才。世界最難関と言われるGFA国際を含む19もの国際ギターコンクールで優勝。カーネギーホール、ウィーン楽友協会、アムステルダム・コンセルトヘボウなど世界屈指のホールや世界最高のギター音楽祭に度々招かれ演奏している。

◆公演詳細◆
[日時]2020年9月11日(金)19:00開演(18:30開場)

[プログラム]
ミヨー:セゴビアーナ
ポンセ:フォリアの主題による変奏曲とフーガ ほか

[一回券]
全席指定 一般:4,000円 *会員:3,600円
*会員先行発売:5月17日(日)/一般発売:5月30日(土)

[主催]MCSヤング・アーティスツ


ピアノ・トリオを極める先鋭たち
オリヴァー・シュニーダー・トリオ(ピアノ三重奏)

オリヴァー・シュニーダー・トリオ

スイスの実力派ピアニスト、オリヴァー・シュニーダーと、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の首席奏者、アンドレアス・ヤンケとベンヤミン・ニッフェネガーによって結成された気鋭のピアノ・トリオ。2012年にデビューしてから、世界中で大絶賛を受けている。また、最新の録音であるベートーヴェンのピアノ三重奏曲全集も高い評価を得た。アンサンブルの極みを追求し続けている新世代のピアノ・トリオ。

◆公演詳細◆
[日時]2020年10月8日(木)19:00開演(18:30開場)

[プログラム]
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 第4番 変ロ長調 op.11『街の歌』
ブラームス:ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 op.8(1891年改訂版)ほか

[一回券]
全席指定 一般:4,000円 *会員:3,600円
*会員先行発売:6月20日(土)/一般発売:6月27日(土)

[主催]日本アーティスト


フランス・ヴァイオリン界の巨匠、最高のデュオ公演開催決定!
ジャン=ジャック・カントロフ&上田晴子 デュオ・リサイタル

ジャン=ジャック・カントロフ

フランスを代表する名ヴァイオリニスト。19歳にてカーネギーホールでのデビューを飾ってからは、世界中でソリスト、室内楽奏者として活躍。ヴァイオリニストとしての活動の他、パリ管弦楽団アンサンブルなど多くのオーケストラの常任指揮者を務める。2012年よりヴァイオリニストとしての活動を休止していたが、2017年春より再開し、2019年にはピアニスト上田晴子とともに日本ツアーを行い、圧巻の演奏で好評を博した。

◆公演詳細◆

上田晴子

[日時]2020年11月27日(金)19:00開演(18:30開場)

[プログラム]
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第35番 ト長調  K.379
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ長調  op.94bis
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第10番 ト長調  op.96  ほか

[一回券]
全席指定 一般:5,000円 *会員:4,500円
*会員先行発売:7月18日(土)/一般発売:7月26日(日)

[主催]日本コロムビア株式会社


極上のホルンとビロードの弦の音色が溶けあう、比類なき天上の響き
ラデク・バボラーク&バボラーク・アンサンブル

ラデク・バボラーク&バボラーク・アンサンブル

世界トップ・クラスのホルン奏者。これまでにチェコ・フィル、ミュンヘン・フィル、バンベルク響、ベルリン・フィルのソロ・ホルン奏者を歴任。小澤征爾、バレンボイム、ラトル、レヴァインなどの指揮者からの信頼が厚く、世界的なオーケストラと共演。日本では、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団やパシフィック・ミュージック・フェスティバルにソリストとしてだけでなく指揮者としても客演している。2018年から山形交響楽団首席客演指揮者も務める。

◆公演詳細◆

ラデク・バボラーク(c)Lucie Cermakova

[日時]2020年12月1日(火)19:00開演(18:30開場)

[共演]
D.カルヴァイ、M. ヴァチョバー(ヴァイオリン)
K.ウンターミュラー(ヴィオラ)
H.バボラコヴァー(チェロ)ほか

[プログラム]
モーツァルト:ホルン協奏曲より
ベートーヴェン:六重奏曲 op.81b ほか

[一回券]
全席指定 一般:5,000円 *会員:4,500円
*会員先行発売:7月18日(土)/一般発売:7月26日(日)

[主催]AMATI


トランペットの巨匠ラインホルト・フリードリッヒ率いる夢のブラス・クインテットが遂に来日
ユナイテッド・ユーロブラス・クインテット

ユナイテッド・ユーロブラス・クインテット

トランペットの名匠、ラインホルト・フリードリッヒの呼びかけにより結成された金管五重奏団。メンバーは、フリードリッヒ(ルツェルン祝祭管首席)のほか、トランペットのイェルーン・ベルワルツ(元ハンブルク北ドイツ放響首席)、ホルンにラッセ・マウリッツェン(デンマーク放響首席)、トロンボーンにイアン・バウスフィールド(元ロンドン響/ウィーン・フィル首席)、テューバにトーマス・ロイスランド(デンマーク国立響首席)と錚々たるメンバーで構成され、世界各国で活動している。

◆公演詳細◆

[日時]2021年3月4日(木)19:00開演(18:30開場)

[プログラム]
エヴァルド:金管五重奏曲 第3番 変ニ長調 op.7
ビートルズ・メドレー ほか

[一回券]
全席指定 一般:4,500円 学生:2,500円 小学生:500円 *会員:4,000円
*会員先行発売:11月21日(土)/一般発売:11月29日(日)

[主催]プロ アルテ ムジケ

[撮影]大澤正

★★お得な5公演セット券(限定100セット!)★★

5公演をお得に楽しめるセット券(限定100セット)をご用意しております。ご予約・ご購入時に指定範囲内から座席をお選びいただき、全公演共通座席「マイシート」でお聴きいただけるセット券です。みなさま、この機会にぜひお買い求めください。

【セット料金】
19,000円 <15%お得!>

【販売期間】
*会員先行期間  4月11日(土)~4月17日(金)
一般販売期間  4月18日(土)~5月14日(木)

*会員:京都コンサートホール・ロームシアター京都Club(会費1,000円)・京響友の会の会員が対象です。

※出演者、曲目、曲順など内容が変更になる場合がございます。予めご了承ください。

アダム・タバイディ氏 特別インタビュー(2/22オムロン パイプオルガン コンサートシリーズ Vol.65「世界のオルガニスト」)

投稿日:
オルガン

2020年2月22日(土)14時開催「オムロン パイプオルガン コンサートシリーズVol.65“世界のオルガニスト”」では、世界で活躍するハンガリー出身の若手オルガニスト、アダム・タバイディさんをお迎えします。タバイディさんは2019年9月から、第21代札幌コンサートホール専属オルガニストを務めている、いま注目のオルガニストです。

今回の京都初公演に向けてメールインタビューを行いました。オルガンの魅力やパリ・ノートルダム大聖堂でのオルガン研修生時代に関するお話をたくさん聞かせてくださいました。

――タバイディさんこんにちは。このたびはインタビューの機会をいただき、ありがとうございます!さて、早速ですが、まずタバイディさんがオルガンを始められたきっかけから教えていただけますでしょうか?

アダム・タバイディさん(以下“タバイディさん”):ピアノとトランペットを6歳から習いはじめました。子どもの頃、よく教会に連れて行ってもらっていて、オルガンの演奏をいつも聴いていました。その美しい音色にとても魅了されていました。そして今後の進路を決める時、たしか14歳の時だったと思いますが、両親の友人で、地元の音楽大学で教授を務めていた有名なオルガニストの薦めでオルガンを始めました。

――そうだったのですね。楽器を始められてから10年以上経った今、タバイディさんはオルガンのどんな魅力を感じていらっしゃいますか?

タバイディさんオルガニストという仕事をしていて最もワクワクすることは、二つとして同じ楽器がないパイプオルガンを演奏できることです。新しいオルガンと出会うたびに、まるで初めて会った人同士のように、お互いのことを知ろうとします。どのオルガンにも個性や特有の雰囲気があり、演奏者自身にもそれぞれ個性があります。そして、オルガンは、ほとんど聞こえないぐらい小さな音から迫力ある大きな音まで、無数にある音色を組み合わせながら、色彩豊かに表現することができます。この多様性は、数ある楽器の中でもオルガンならではだと思っています。

――時代や国によって、様々なタイプの楽器がありますよね。タバイディさんは歴史的オルガンについて勉強されたそうですが、具体的にどのような勉強をされましたか?

タバイディさんその昔、オルガン製作は楽器の演奏技法と非常に密接な関係にありました。具体的に言いますと、オルガンの作曲家たちはオルガン製作者と密につながっており、互いに意見を共有しながら作曲を進めていました。そのため、オルガニストにとって歴史的オルガンは「最高の先生」なのです。

歴史的オルガンを弾く際、現代の演奏方法ではふさわしくないことがあります。例えば、歴史的オルガンの送風システムは、現代のオルガンとは全く異なり、20世紀初頭までは人力で風が送り込まれていました(注:現代のオルガンは大きな送風機が備えられている)。この構造を持つ楽器を演奏する際、例えばとても短い音は演奏できないなど、演奏の際に細心の注意が必要なんです。

―― オルガンは同じ楽器が二つとない、ということですが、初めての会場に行く時や初めてのオルガンを触る時に心がけていることなどがあれば教えてください。

タバイディさん私はいつもオルガンのストップリスト(注:楽器の全てのストップが掲載されたリスト)を研究し、覚えるようにしています。そして、新しい楽器に出会うたびに、私は全てのストップを試してみて、その後で音色の組み合わせを決めています。この作業を「レジストレーション」というのですが、とても重要な作業です。
大きなオルガンでは、この作業に1時間以上かかりますが、作品ごとに最も合った音色を簡単に見つけることができるので、手間をかける価値があります。演奏台がオルガンとくっついている場合は、弾きながら楽器から出る本当の音を聴くことができないため、別の人にオルガンを弾いてもらい、自分は客席で響きを確認したりします。

――何十もあるストップリストを覚えられているのですね!京都コンサートホールには、楽器から離れて演奏できる演奏台もあります。
オルガン演奏において重要なレジストレーションについて、オルガニストたちは普段どのように勉強しているのでしょうか。

タバイディさん音楽大学等で勉強している時に、非常に大切な練習として、どのようにレジストレーションを行うか先生に指導してもらいます。一人でオルガンに向き合う時間が段々と増えていくと、オルガニストの個性がレジストレーションに出てくるようになっていきます。

――タバイディさんは、かつてパリ高等音楽院でオルガンを学ばれていました。パリといえば、いま復旧中のノートルダム大聖堂で、初のオルガン研修生を務められたということですが、具体的にどのような活動をされていたのですか?

タバイディさんノートルダム大聖堂では教会行事に参加していました。最初の頃は、専属オルガニストの傍で、礼拝者が訪れる時どのように演奏するかを聴いて勉強していました。後に、大聖堂の合唱団が行うミサの伴奏を務めるなど、徐々に教会業務にも加わるようになりました。

――すごいですね!あのノートルダム大聖堂で……と考えるとわくわくします。
さて、タバイディさんは去年の9月から北海道・札幌に居住し、Kitara専属オルガニストとして活動されていますが、札幌での生活はいかがですか?

タバイディさん:札幌での生活は本当に楽しいです。札幌コンサートホールのスタッフのサポートで、ほぼ100%専属オルガニストの仕事に集中することができています。この仕事は私の人生にとって、またとない非常に貴重な機会です。
札幌コンサートホールのスタッフは本当に親切ですし、日本料理も美味しいです。それに、札幌の街は穏やかで、とても魅力的な所です。

――今回、初となる京都公演で演奏されるプログラムを拝見しましたが、とても興味深いものでした。選曲理由と聴きどころをそれぞれ教えてください。

タバイディさん今回のコンサートでは、3つの要素から構成される、バラエティーに富んだプログラムをお届けします。ドイツとフランスのいわゆる「伝統的な」オルガン音楽、さまざまな国の民族音楽、そして私の故郷ハンガリーの音楽をお楽しみいただきます。

――とても楽しみです!それでは最後に、演奏会を楽しみにしている皆さまへ、メッセージをお願いいたします。

タバイディさん京都コンサートホールで皆さまにお会いすることができて本当に光栄です。この美しいホールと皆さまへ色彩豊かなプログラムをお贈りします。どうぞコンサートをお楽しみください。

――お忙しい中インタビューにお答えいただきありがとうございました!演奏を聴けますことを楽しみにしております!

(2020年1月事業企画課メール・インタビュー)

★公演情報はこちら

2020年度オーケストラ・セット券「BIG3」詳細決定!

投稿日:
京都コンサートホール

2020年度の京都コンサートホールのオーケストラ公演セット券「BIG3」の詳細が決定しました!
3人のマエストロによる、壮大なる交響曲3作品が披露されます。豪華ラインアップをご紹介いたします。


「人類愛と平和」——ベートーヴェン《交響曲第9番「合唱付」》
ムジカエテルナ

テオドール・クルレンツィス&ムジカエテルナ(c)Olya Runyova

世界中のクラシック音楽ファンを熱狂させるテオドール・クルレンツィス&ムジカエテルナ。2019年2月に待望の初来日を果たし、東京で開催された3公演のチケットは全て完売するなど、日本のクラシック音楽界に大きな爪痕を残しました。
そんな彼らが、ベートーヴェン生誕250年にあたる2020年、再び日本で旋風を巻き起こします!京都初公演のために選ばれたプログラムは、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付」。
この傑作中の傑作をクルレンツィスとムジカエテルナはどう表現するか――今回の関西公演は京都での1公演のみ。どうぞお見逃しなく!

 

◆公演詳細◆
[日時]2020年4月10日(金)19:00開演(18:15開場)

[指揮]テオドール・クルレンツィス(ムジカエテルナ芸術監督)
[合唱]ムジカエテルナ合唱団
ソプラノ ジャナイ・ブラッガー
メゾ・ソプラノ ゾフィー・ハルムゼン
テノール ウギョン・キム
バリトン アンドレイ・キマチ
※2/13ソリスト決定

[プログラム]
ベートーヴェン:交響曲第9番 二短調 op.125「合唱付」

[一回券]
S 21,000円 A 18,000円 B 14,000円 C 11,000円 D 9,000円*会員は各席種1割引
会員先行発売:1月11日(土)/一般発売:1月19日(日)

[主催]KAJIMOTO


「復活と救済」——マーラー《交響曲第2番「復活」》
京都コンサートホール開館25周年記念事業
ロンドン交響楽団

ロンドン交響楽団 (C)Ranald Mackechnie

世界屈指のオーケストラ、ロンドン交響楽団(LSO)。
1904年の創立以来、首席指揮者にH・リヒターやA・ニキシュ、P・モントゥー、A・プレヴィン、C・アバド、V・ゲルギエフら、名だたる巨匠たちを迎えてきたLSOですが、2017年9月から実力・人気共に世界トップ・クラスのサイモン・ラトルが音楽監督として就任しました。
今回の京都公演ではマエストロたっての希望でマーラーの交響曲第2番「復活」を選曲。関西二期会や神戸市混声合唱団、びわ湖ホール声楽アンサンブル、京都市立芸術大学など、関西の声楽家たちが集結し、京都公演だけの特別な合唱団を結成します。
京都コンサートホールでしか聴くことの出来ない至極のマーラーをお楽しみください。

サー・サイモン・ラトル(c) Oliver Helbig

◆公演詳細◆
[日時]2020年10月4日(日)16:00開演(15:00開場)

[指揮]サー・サイモン・ラトル(ロンドン交響楽団音楽監督)
[ソプラノ]エルザ・ドライジグ
[メゾ・ソプラノ]エリーザベト・クールマン
[合唱]関西二期会合唱団・神戸市混声合唱団・びわ湖ホール声楽アンサンブル ほか有志(※3/9追記)

[プログラム]
マーラー:交響曲第2番 ハ短調「復活」

[一回券]
S 22,000円 A 19,000円 B 16,000円 C 13,000円 D 9,000円 *会員は各席種1,000円引
会員先行発売:4月4日(土)/一般発売:4月11日(土)

[協賛]株式会社ゼロ・コーポレーション


「平和への祈り」——バーンスタイン《交響曲第3番「カディッシュ」》
京都コンサートホール開館25周年記念事業
京都コンサートホール×京都市交響楽団 プロジェクトVol.1
「佐渡裕指揮バーンスタイン《交響曲第3番「カディッシュ」》

佐渡裕(C)Takashi Iijima

京都が誇るマエストロ佐渡裕が登場!しかもプログラムはオール・バーンスタイン・プログラム!中でも《交響曲第3番「カディッシュ」》は必聴必見です。
この作品は1963年、当時のアメリカ大統領ジョン・F・ケネディが暗殺された際、バーンスタインが楽譜の1ページ目に「ジョン・F・ケネディの愛する思い出のために」と書いたことで知られているものです。バーンスタインがその一言をしたためた日付は1963年11月22日でした。
奇しくもその日と同じ日に師バーンスタインの作品を振ることになるマエストロ佐渡。この不思議な巡り合わせはまさに奇跡と言ってもよいでしょう。
京都コンサートホールと京都市交響楽団による新たなコンサート・プロジェクトの第一弾です!

京都市交響楽団(c)井上写真事務所 井上嘉和

◆公演詳細◆
[日時]2020年11月22日(日)14:00開演(13:15開場)

[指揮]佐渡裕[管弦楽]京都市交響楽団
[朗読]原田美枝子[ソプラノ]天羽明惠[合唱指揮]本山秀毅
[合唱]京都コンサートホール祝祭合唱団京都市少年合唱団

[プログラム]~オール・バーンスタイン・プログラム~
ディヴェルティメント
プレリュード、フーガ&リフス
交響曲第3番「カディッシュ」

[一回券]
S 8,000円 A 6,000円 B 4,000円 *会員は各席種500円引
会員先行発売:5月10日(日)/一般発売:5月17日(日)


★★ お得な3公演セット券「BIG3」 ★★

★セット券料金(全席指定・3公演共通座席)
S席セット券 51,000円⇒45,000
A席セット券 43,000円⇒38,000

★販売期間
*会員先行期間 2019年12月8日(日)~12月14日(土)
一般販売期間 2019年12月15日(日)~2020年2月16日(日)

★特典
①1回券より10%以上お得 !
②3公演を共通座席「マイシート」で味わえる!
③演奏会当日、会場にてツアープログラム(有料)をプレゼント!
(※11/22公演を除く)

*会員:京都コンサートホール・ロームシアター京都Club(会費1,000円)と京響友の会の会員が対象。
※出演者、曲目、曲順など内容が変更になる場合がございます。予めご了承ください。

★購入はこちら

 

「北山クラシック倶楽部2020」前半セット券のご案内

投稿日:
京都コンサートホール

世界的建築家 磯崎新と永田音響設計が精魂込めて創り上げた、室内楽専用ホール「アンサンブルホールムラタ」。星座の描かれた天井、宇宙を思わせる舞台照明、磁北を示す光のラインなど、まるで「ミクロコスモス」を思わせるホールのインテリアは、演奏者と聴衆の胸を高鳴らせると同時に我々を「異空間」へと誘います。

ここを舞台に繰り広げられる「北山クラシック倶楽部」は、海外トップアーティストによる世界水準の演奏を、最高の空間で体感していただくシリーズです。

さて、この度、2020年前半4公演(4月~6月)のラインアップが出揃いました!いずれの公演にも、いま旬の演奏家たちが出演!
演奏者の息遣いまで聞こえてくる濃密な空間で、世界レベルの演奏をご堪能ください。

また、とってもお得に「北山クラシック倶楽部2020」の前半4公演を聴いていただけるセット券(限定100セット・約10%割引)を販売いたします。
ご予約・ご購入時に指定範囲内から座席をお選びいただき、全公演共通座席「マイシート」でお聴きいただける、こだわりのセット券です。みなさま、この機会にぜひお買い求めください。

アンサンブルホールムラタ

国際的チェリストと気鋭のカルテットが共演
ミハル・カニュカ(チェロ)&関西弦楽四重奏団
~シューベルト・プログラム~

2017年のリサイタルで、洗練された演奏で京都の聴衆を虜にしたミハル・カニュカ。
チェコを代表する国際的チェリストと第一線で活躍する俊英たちで結成された日本の関西弦楽四重奏団が共演します。
この室内楽の達人5人がシューベルトの名作を披露。まさに、この日、この時でなければ聴けない響きをお楽しみいただけるでしょう。室内楽ファン、シューベルト・ファン必聴の一夜です。

◆公演詳細◆
[日時]2020年4月7日(火)19:00開演(18:30開場)

[出演]
ミハル・カニュカ(チェロ)
関西弦楽四重奏団
林七奈、田村安祐美(ヴァイオリン)
小峰航一(ヴィオラ)上森祥平(チェロ)

[プログラム]
シューベルト:
弦楽四重奏曲 第12番 ハ短調 D703「四重奏断章」
アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821(ソロ・チェロ&弦楽四重奏版・編曲:ミハル・カニュカ)
弦楽五重奏曲 ハ長調 D956

[一回券]
全席指定 一般:5,000円 *会員:4,800円
*会員先行発売:1月13日(月・祝)/一般発売:1月17日(金)

[主催]コジマ・コンサートマネジメント


2016年ミュンヘン国際音楽コンクール優勝!進化を続けるパリの精鋭カルテット
カルテット・アロド

(C)Marco Borggreve

2013年にフランス・パリで結成された弦楽四重奏団、カルテット・アロド。16年には難関ミュンヘン国際音楽コンクールで優勝し、大きな注目を集めました。そのフレッシュな魅力が日本の聴衆の心をとらえた17年12月の初来日後も、ロンドンのウィグモアホールやバービカンセンター、フィルハーモニー・ド・パリ、カーネギーホール、エルプフィルハーモニー・ハンブルクをはじめとする欧米の有名会場で喝采を浴びるなど、ますます躍進を続けるカルテット、2度目の来日です。

◆公演詳細◆
[日時]2020年4月22日(水)19:00開演(18:30開場)

[出演]カルテット・アロド
ジョルダン・ヴィクトリア、アレクサンドル・ヴ(ヴァイオリン)
タンギー・パリソ(ヴィオラ)サミー・ラシド(チェロ)

[プログラム]
ハイドン:弦楽四重奏曲第79番 ニ長調 op.76-5「ラルゴ」
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番 ニ短調  D810 「死と乙女」 ほか

[一回券]
全席指定 一般:3,000円 *会員:2,700円
*会員先行発売:1月19日(日)/一般発売:1月25日(土)

[主催]Eアーツカンパニー


21世紀、この世に再びパガニーニが現れた!
ロマン・キム 無伴奏ヴァイオリン・リサイタル

カザフスタン発。規格外、桁外れのヴァイオリニストがこの地上に爆誕!日本上陸!!「ヴァイオリン一挺でありとあらゆる音楽を再現する」とんでもないこの若者は、単なる超絶技巧の持ち主ではなく「芸術の本質をえぐり出す」才能をも有する。ヴァイオリンだけで《G線上のアリア》全パート演奏する(しかも音楽的!)など、パガニーニが現代に生きたならこう書いたのではないか?と思わせる奇跡的充実の音楽に、ただただ茫然自失!

◆公演詳細◆
[日時]2020年6月2日(火)19:00開演(18:30開場)

[プログラム]~無伴奏ヴァイオリン芸術の極北~
J.S.バッハ:シャコンヌ
J.S.バッハ(R.キム編):G線上のアリア
パガニーニ:英国国歌による変奏曲 op.9
R.キム:レクイエム ほか

[一回券]
全席指定 一般:4,000円 *会員:3,600円
*会員先行発売:2月9日(日)/一般発売:2月16日(日)

[主催]MCSヤング・アーティスツ


知られざる才能の京都デビュー
イノン・バルナタン ピアノ・リサイタル

(C)Marco Borggreve

「イノン・バルナタン」という名前を初めて聞く方も多いかもしれません。彼はイスラエル出身、ニューヨーク在住のピアニストです。ニューヨークフィルの音楽監督を務めたアラン・ギルバートがバルナタンの才能に惚れ込んで2016年に日本で紹介。その豊かな音楽性が知られることとなりました。さて、バルナタンとはいったい、どんな才能の持ち主なのでしょうか。どんな音楽で私たちの心を揺り動かしてくれるのでしょうか。京都でそれらの疑問が解き明かされます。

◆公演詳細◆
[日時]2020年6月25日(木)19:00開演(18:30開場)

[プログラム]~時を超えた組曲~
J.S.バッハ:トッカータ ホ短調 BWV914
クープラン:《クラヴサン曲集 第12組曲》より〈アタラント〉
ラヴェル:《クープランの墓》より〈リゴードン〉
ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ op.24 ほか

[一回券]
全席指定 一般:5,000円 U25:2,000円 *会員:4,500円
*会員先行発売:2月9日(日)/一般発売:2月16日(日)

[主催]ヒラサ・オフィス


★★お得な4公演セット券(限定100セット!)★★

★セット料金(全席指定)
15,000円 <15%お得!>

★販売期間
*会員先行期間  2019年12月4日(水)~12月10日(火)
一般販売期間  2019年12月11日(水)~2020年1月8日(水)

*会員…京都コンサートホール・ロームシアター京都Club(会費1,000円)・京響友の会の会員が対象です。

※出演者、曲目、曲順など内容が変更になる場合がございます。予めご了承ください。

【京響スーパーコンサート特別連載④】スウェーデン放送合唱団メンバー 特別インタビュー

投稿日:
インタビュー

2019年11月23日開催の「京響スーパーコンサート」では、世界トップクラスのスウェーデン放送合唱団と京響が初共演します。

公演の魅力をより知っていただくための連載を本ブログにて行っております。
第4回は、スウェーデン放送合唱団のメンバーにメールインタビューを敢行しました。お答えいただいたのは、2010年からアルトパートを務める、クリスティアーヌ・ヒューランド(Christiane Höjlund)さんです。

合唱団の活動や今回歌っていただくモーツァルト「レクイエム」についてなどお伺いしました。
ぜひご覧ください。

クリスティアーネ・ヘイリュントさん

――この度はインタビューにお答えいただきありがとうございます。
創団からまもなく95年が経ちますが、長年受け継がれている伝統などはありますでしょうか。

クリスティアーネ・ヒューランドさん(以下「ヒューランドさん」)この合唱団が創団された当初から、ラジオでの生放送はとても大切な仕事です。
創団当時はラジオ放送が開始されてまだ間もなく、ライブ・パフォーマンスが聴衆へ音楽を届ける唯一の方法でした。たとえテクノロジーが発達し、コンサートの録音を後で聴くことができるようになっても、生放送はいつもどこか神経質になってしまうものです。しかし、ラジオ放送を聴く人々にとっては、これがライブ・パフォーマンスだと知っていただくだけで、音楽をより一層楽しんでもらうことができるのではないかと思っています。
また、長年にわたり現代音楽に取り組んでいる合唱団のメンバーたちは、ラジオの前で音楽を聴いてくださる聴衆の皆さまに、まさしく今ここで起きていることを伝えようと力を尽くしています。

――今回演奏いただくモーツァルトのレクイエムについて、歌い手から見た時の魅力は何でしょうか。

ヒューランドさん:モーツァルトの《レクイエム》は、世界中のクラシック音楽シーンにおいて最もよく演奏されている作品の一つと言えるでしょう。合唱団のメンバーはこの曲を何度も歌い熟知していますが、それでも音楽の真価を語るこの作品に回帰するたびに、大いなる喜びを感じます。

この《レクイエム》はすべての構成要素が歌手たちによって表現されます。ソプラノ、アルト、テノール、バスはそれぞれ個々の旋律を持ち、そのどれもが喜びに満ちて歌いがいのあるもので、恐れをなすようなフォルテッシモから穏やかなピアニッシモまで、表現の幅に富んでいます。この作品は全体を通して多彩で、オーケストラと歌手はそれぞれ美しいソロのパートを持ち、印象的で穏やかな合唱のパートはその中間を成します。生と死、天国と地獄といった永遠の問題を扱った、死のミサのラテン語テキストがすべてを繋ぎとめています。創造的な遊び心と美の混交、かたやテキストの持つ引力、これらが聴衆と奏者の双方に訴えかけるのだと思います。

――合唱団としての強みや特徴はどういうところにあると思いますか。

ヒューランドさん:スウェーデン放送合唱団はよく、温かく深みのある(ワインの)フルボディのようなサウンドを持つ多才な合唱団だと言われています。
また、私たちには作曲家たちと共に新しい音楽を創り上げていく伝統があります。初めはどんなに不可能に思えることでも果敢に挑戦し続ける私たちですが、この合唱団の持つ献身や意欲といったものが作曲家たちの限界を押し広げることができるのです。このように、知られざる領域へと音楽を導き続けることは、合唱団にとってもっとも大切な仕事の一つだと考えています。

一方で、現代音楽以外の作品も喜んで歌います。その音楽が可能な限り自然に聴こえるように曲に合わせてサウンドや歌い方を調整するのは、この合唱団の象徴とも言えます。

スウェーデン放送合唱団(C)Arne Hyckenberg

――スウェーデン放送の合唱団として、自主コンサートとツアー以外にはどのような活動をされていらっしゃいますか。

ヒューランドさん:コンサートとツアーが大部分を占めていますが、マスタークラスや音楽学校との共同事業を通じた、合唱指揮者、作曲家、歌手たちの教育活動も積極的に行っています。これらの活動により、未来の合唱芸術とそれを担う合唱団の大いなる可能性を確かなものにできるのです。

――世界のオーケストラとの共演も多いかと思いますが、近年行ったオーケストラと公演の中で、印象的なコンサートがあれば教えてください。

ヒューランドさん:2018年の春、ベルリンでモーツァルトの《ミサ曲 ハ短調》を歌いました。ダニエル・ハーディングの指揮でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と共演させていただき、本当に光栄でした。スウェーデン放送合唱団はクラウディオ・アバドの時代にベルリン・フィルと密な関係を築き、この合唱団における伝説を残しました。世界屈指のオーケストラと名高いステージで共演できるというのは素晴らしいことです。

我らがスウェーデン放送交響楽団とも、いつも楽しんで共演しています。最近では、ブラームスの《ドイツ・レクイエム》を共演し、ライブ録音もしました。音楽の魔法が煌めいた瞬間を経験しました。

――最後に、京都のお客様へのメッセージをお願いします。

ヒューランドさん:京都の皆さまに私たちの演奏を聴いていただけること、感謝に尽きません!日本という美しい国を訪れることを、どれだけ私たちは楽しみにしていることでしょう!食べ物、電車、自然、街並み、人々の親切さやホスピタリティが大好きです。そして何より、各地には素晴らしいコンサートホールがあり、訪れるたびに思いやりのある素晴らしい聴衆の皆さまが温かく迎え入れてくださり、私たちに大いなる愛と音楽への想いをくださるのです。Thank you, Dōmo arigatō ” ”Tack så mycket”!

――お忙しい中ご協力いただきまして、誠にありがとうございました!23日の公演を楽しみにしております!

(2019年10月事業企画課メールインタビュー)


★公演情報はこちら

★特別連載
第1回「スウェーデン放送合唱団の魅力~人間の声の可能性は無限大~」
第2回「スウェーデン放送合唱団 前音楽監督ダイクストラ氏に聞く」
第3回「広上淳一氏 特別インタビュー」

【京響スーパーコンサート特別連載③】広上淳一氏 特別インタビュー

投稿日:
インタビュー

2019年11月23日(土・祝)に開催する「京響スーパーコンサート」では、広上淳一氏指揮の京都市交響楽団が世界トップクラスの合唱団「スウェーデン放送合唱団」と共演し、オール・モーツァルト・プログラムを披露します。

本ブログでは、インタビューなどを通して公演の魅力をお伝えする特別連載を行っております。連載の第3回は、本公演で指揮を務める、京響常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザーの広上淳一氏にお話を伺いました。スウェーデン放送合唱団やモーツァルトについて色々と語っていただきました。


共演するスウェーデン放送合唱団について


――本日はお忙しい中、インタビューをお引き受けいただきありがとうございます。昨年11月に行われた記者会見で、スウェーデン放送合唱団を聴いたとおっしゃっていました。その時のことを含めて、同団の印象を教えてください。

広上氏:スウェーデンのノールショピング交響楽団の首席指揮者(1991~95年)をやっていた時、アムステルダムに住んでいて、ストックホルムへ仕事に行った時、聞いたことがあります。

スウェーデン放送合唱団はとても有名な合唱団で、亡くなったクラウディオ・アバド先生がベルリン・フィルの常任指揮者でいらっしゃった時、必ず彼らを使って合唱曲を録音したり演奏会をしたりしていました。もともとはスウェーデン放送局のオーケストラ(スウェーデン放送交響楽団)と一緒に編成されている合唱団でしたが、1990年代から2000年の初めにかけて、世界的な名声を確立するところまで有名になりました。

ペーター・ダイクストラ氏(※2007年~2017年スウェーデン放送合唱団の常任指揮者を務めた世界的合唱指揮者)の前の常任指揮者、エリック・エリクソン氏(”合唱の神様”と称され、スウェーデン放送合唱団の常任指揮者を長く務めたスウェーデン出身の大指揮者)が彼らを高いレベルにまで育ててダイクストラ氏につなげて、合唱団の自力をあげるためにものすごく貢献したと聞いています。アバド先生がぞっこんになったように、これまで世界中で成功してきました。

私がストックホルムで聴いた時は、スウェーデン放送交響楽団と一緒で、たしかヴェルディのレクイエムを演奏していたと記憶しています。とても上手な合唱団で、独特で透明な性質の声を持っていました。


公演プログラムやモーツァルトについて


――今回は「オール・モーツァルト・プログラム」です。広上さんは、モーツァルトが大変お好きだと伺いましたが、どのようなところに惹かれますか?

広上氏:モーツァルトのすごさは、偉大だという意味で共通の認識がありますよね。ベートーヴェンの作品も偉大なのですが、厳しいんですよね。いわゆる古典派からロマン派の最後の中で、ロマンティストな人でしたから、いろんな意味で楽譜に書かれた音符の中に全てエネルギーを注ぎ込んでいます。ピアノだろうとオーケストラだろうと指揮であろうと、彼の作品を演奏しようとする時は、エネルギーを吸い取られるようなパワーがあります。なんてことない譜面をちょっとでも気を抜いて演奏すると本当につまらない演奏になってしまうのがベートーヴェン。それくらい気を抜いたり、リラックスすることを許してくれないんです。だから恋人としては嫌なタイプですね。

――(一同笑)

広上氏:それくらい彼は大真面目というかロマンティストだったと思います。シンフォニーに限らず彼の作品すべてに言えることで、“美しい”というよりは、人間愛に満ちた悲しさや苦しさ、優しさなど、いろんな喜怒哀楽が全部そこに含まれている、というイメージを持っていますから、時々逃げ出したくなります。

モーツァルトはロマン派で例えると、R.シュトラウスに近くて、ベートーヴェンはマーラーに近い。自分をいじめていく中でエネルギーを発散しながら相手に表現していく、という魅力がベートーヴェンの作品にあると思うんです。一方、モーツァルトはもっと楽で、例えが正しいかわからないですけど、全身麻酔みたいな感じです。はーっとさせてくれる。だけどその中には、ものすごく精緻で精巧で高貴なものが流れていて、時々頭が真っ白になっても許してくれるように作品が導いてくれます。まさに、天才が故に人間愛に満ちている、と言いましょうか。人間の弱さに対しても寛大なんですよ。

ベートーヴェンは、自分が弱い質でしたから、自分も含めて人間に対して寛大ではないんですよね。どちらかというと要求をしていく。それに対して彼には成し得た能力があって、耳の疾患にしても父親の虐待にしてもそういうものを乗り越えていくだけのエネルギーと能力があったわけですけれども、みんながみんな、それをできるわけではないじゃないですか。

ですけど、モーツァルトっていう人が書いた作品の中には、そういう怒りとか悲しみとかフラストレーションを増殖させないで癒してくれるようなものがあります。モーツァルトの曲を聞くと、病院でも患者さんにとっていい、っていうのはそういうところ。その流れている音波と構造は多分がシンプルなんだけど、複雑なんですよね。シンプルに聞こえるんだけど実は精緻な計算の中に組み込まれたシンプルさなので、おそらく気が付かないうちに気持ちよくなって、まさに全身麻酔のよう、というのがモーツァルトの魅力だと思います。

――聞いている感じだとシンプルだけど、演奏する方はかなり気を遣わないといけない、ということでしょうか?

広上氏:いえ、聞いているとシンプルに聞こえるようですけど、実はそうではないということです。でもそれは、彼がすごく簡単なように見せてくれているだけで、すごくシンプルである裏側には、実はものすごい人間の人体と同じような細かな計算と優しさがある、というのがモーツァルト。ベートーヴェンの方が、もちろん精緻で考え抜かれているのですけども、そこに要求が入る。モーツァルトやバッハは要求はしません。こうしようとか、これが絶対だとか、“俺が正義”だと言わないんです。

広上氏:「正義」っていうのは自分が思い込んでいる誤解だと思います。相手にだって「正義」があって、そこで意見が違うと衝突する。私の方が「正義」だと。でもそれは誤解です。どちらも正義でどちらも間違っているかもしれないんです。それを絶対的な「正義」だと言ったのがベートーヴェンで、音楽家としては時々逃げ出したくなります。

――ちなみに広上さんは、モーツァルトとベートーヴェン、どちらのタイプですか?

広上氏:モーツァルト(笑)。私たち演奏家は役者なので、ベートーヴェンの作品をやるときは、ベートーヴェンが乗り移ったように演奏しないといけない、そういう顔でアクションをしないといけないのです。僕自身は立派な人じゃないですし。

ベートーヴェンは、サヴァン症候群ではないかと思うんです。これだけのことはできる、っていうある種の特殊能力ですから、ある部分に欠けていた部分もあったでしょう。例えば彼の晩年の家の中に行くと、床に排泄物が落ちたままだったりして、それを女中さんに毎日掃除させて、それができなければやめさせて、1週間に3人くらい女中さんを変えていたということが日記に残っています。娼婦のところへ毎日行って、「今日も女の人を狩ってしまった、なんてことだ」と自分自身を痛めつけたという日記もある。とっても人間的ですけれども、ある意味では激しい人だと思います。ピアノも上手かったですしね。

モーツァルトの場合は、ベートーヴェンと異なり、貴婦人にモテたんです。女性がどことなく「かわいいわね」って言っちゃうようなチャーミングさがありました。2人は、時代も40,50年違います。貴族社会が壊れ始める真ん中くらいの時代がモーツァルトで、ベートーヴェンの場合はフランス革命の前後ですから。

――京響と過去に共演したモーツァルトの中で、印象に残っている曲や演奏会があれば教えてください。

広上氏:ずいぶん前に交響曲「リンツ」をやりました。モーツァルトの「レクイエム」はたぶん僕と京響でやるのは初めてではないでしょうか。なので、ちょっと緊張しています。

この曲はモーツァルトにとって最後の作品です。これまで、いかにもそう言われてきましたけど、この作品を書いた時、本人は死ぬつもりじゃなかったんですよ。生の豚肉をあまり焼かずに食べて、ばい菌が入って亡くなったらしいですよね。どこかの貴族が、自分の書いた曲としてみんなに宣伝したいからということで、お金渡すからゴーストライターとして作曲してくれというお願いだったようです。たまたまそれが絶筆になってしまっただけ。それがいかにも「モーツァルトの神秘」、「モーツァルトの謎」のように独り歩きしているわけです。しかも彼の墓に関して言えば、共同墓地のどこに入れられているかわからないんですよね。不思議といえば不思議です。

――レクイエムは他の曲と比べて使っている楽器が違いますよね。

広上氏:バセットホルンなどですね。彼は、初めて「神様の楽器」と言われていたトロンボーンをこの曲の中で使いました。ちなみにトランペットは天使の楽器、ホルンは俗人の楽器、といわれています。

 

――今回京響と「レクイエム」を演奏するは初めてということですが、広上さん自身は何度か演奏されているのでしょうか。

広上氏:今まであまりやっていなくて、おそらく3回目くらいです。この曲は聞くのは好きで、素晴らしい作品ですけど、演奏するのは怖い。
怖いというか、恐れ多い感じがします。絶筆になって、可もなく不可もなくという弟子ジュスマイヤーが完成させましたが、師匠の作品をあまり壊さないように気を付けているのがよく分かります。一応モーツァルトのスケッチは残っているらしく、オーケストレーションした研究家もいます。

いずれにしても「ラクリモザ(涙の日)」の途中で絶筆していますから、そういう意味で畏怖も感じますし、巡り合わせは感じますが、あまりそういうところに焦点を合わせないで演奏したいと思います。集大成の素晴らしい作品です。彼はそのつもりで書いてなくて、これからいっぱいシンフォニーをたくさん書きたいと言っていたそうです。41番までしか残ってないけど、60番くらいまで書きたい気持ちがあったそうですから。モーツァルトが長生きしていたら、ベートーヴェンからの影響も受けた作品が出来ていたかもしれませんよね。

――レクイエムとのカップリングの曲として、レクイエムにつなげるために、「ト短調」の交響曲2曲(第25番あるいは第40番)を京都コンサートホールからご提案させていただきましたが、第25番を選ばれた理由を教えてください。

広上氏:第25番は「アマデウス」の最初のシーンで使われていますよね。第40番にすると重くなってしまって、かなりエネルギーを取られてしまい、メインの前にお腹いっぱいになってしまうから第25番にしました。

歌劇「皇帝ティートの慈悲」は、彼のオペラ中でもシリアスな悲劇です。普段、「フィガロの結婚」や「ドン・ジョヴァンニ」、「魔笛」など、モーツァルトのオペラは明るいイメージがあるかもしれませんが、悲劇もたくさん書いています。普段はあまり取り上げないのですが、今回は割と珍しい曲を取り上げてみました。

――「皇帝ティートの慈悲」は、レクイエムと同じ年に書かれたオペラですよね。

広上氏そうそう、死ぬ間際に書かれた最後のオペラですよね。今回の選曲はなかなかいいプログラムだと思っています。


みなさまへのメッセージ


――最後に、コンサートを楽しみにされているお客様へ、メッセージをお願いします。

広上氏満席になってほしいです。一番嬉しいのは、放っておいても常に市民の生活の一部として、一か月に一回の定期演奏会が満席になること。私たちは市民の皆さまに応援していただき、活動しています。だから、私たちは市民の皆さまに音楽で還元する存在にならないといけません。皆さまが一年に一回京響のコンサートに行ってみようと思うだけでも全てのコンサートが満席になると思います。

口コミでいいのですが、「知らない曲でも良い演奏を常に聴かせてくれる場所ですよ」という宣伝をしてもらえると嬉しいですね。有名な曲をやると人が来るというのはどこも同じですけど、聞いたことのない曲を「知らない」と思わないで、「なんか知らないけど面白いらしい」って言ってくださると、市民の生活の中に少しでもオーケストラが染み込んでいきます。それが正のスパイラルに入れば、放っておいても2,3年先までコンサートが全て売り切れになると思います。そんな状態になってほしい、というのが私の夢です。

(2019年6月事業企画課インタビュー@京都コンサートホール大ホール楽屋にて)


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フォーレに捧ぐ――特別寄稿「フォーレの音楽とそのピアノ五重奏曲の魅力」

投稿日:
アンサンブルホールムラタ

日本を代表する若手トッププレイヤーたちが京都でフォーレの傑作に挑むコンサート「フォーレに捧ぐ――北村朋幹×エール弦楽四重奏団」(11/10開催)。

今回は、作曲家・音楽評論家でフランス音楽に詳しい野平多美さんに、フォーレの音楽と今回演奏される「ピアノ五重奏曲」について特別にご寄稿いただきました。


フォーレの音楽とそのピアノ五重奏曲の魅力/野平多美

フォーレの音楽は、とにかく身を委ねて聴く。それが最上の方法と分かっていても、何かと詮索してしまうのが人間のサガである。では、何を頼りに聞いたらいいのか。実は、もっとも重要なのが、いつもより“耳を開き”瞬間瞬間の“音楽の場を楽しむ”ことが有効である。

“音楽の場”とは、豊かな響きの移り変わりであったり、何か主張するテーマとその背景であったり。これは、古典派からロマン派の音楽を中心に聴いている方には察知するのがお得意なはず。しかし、フォーレの音楽で難しいのは、句読点が曖昧なこと。バロックー古典派―ロマン派では、何か断言するような締めくくりが出てくるのが拠り所なのであるが、それがなかなか聞こえてこないのである。だから、聴き始めは、行先知れずの、その音楽の宙吊り状態を楽しむのが秘訣である。そうしていると、自ずと音楽が必要な句読点に導いてくれる。

フランス近代音楽の三巨匠が、フォーレ、フォーレの弟子のラヴェル、そしてドビュッシーとすると、ラヴェルは、どれほど豊穣な響きで推移しても、音楽の句読点がとても明確である。輪郭も、くっきり描かれているので聴いていて迷子にならない。絵画で言えば、ゴーギャンか、美学的には異なれどロートレックの絵のようである。かたやドビュッシーは、細い線が幾重にも重なっても透明な響きが特長であり、近くで見すぎると何やら曖昧模糊としているが全体像が割と明確なモネやスーラの絵と似ていることは、ご存知であろう。では、フォーレはと言えば、実は絵の手法では難しく、同類の画家がなかなか思いつかない。突如とした色彩の転換が音楽で行われ、これは、ライヴで変化する音楽ならではの本質を捉えた見事な特徴と言える。つまり、聴いている者が期待するような音楽(調性・音響)の進み方をしないことが、フォーレの音楽表現の特長なのである。

 

知っておくべきことは、フォーレの音楽は、基本的にオルガン音楽がその源流になっているということ。それを頭に置いてフォーレ作品を聴いてほしい。しばしば下方にかたまる和声的な響きはそれに起因するものである。フォーレは、サン=サーンスの跡を継いでマドレーヌ寺院の正オルガニストを務めた。さらに、幼少の砌には、ニデルエイメール宗教音楽学校でグレゴリオ聖歌を学び、その和声付けなどの修練を重ねたフォーレの耳は、私たちが親しんでいる長調、短調の2極化の音響だけでなく、教会旋法の響きも根底にあるのだ。ちなみに、父親が校長を務めていたピレネ地方の小さな村モンゴジの師範学校の教会堂にあった小オルガンは、フォーレが触れた最初のオルガンで、本当に素朴な音がしたのを覚えている。

和声を詳しく見ると、三和音が基本形(ドーミーソ)で示されるのは、非常に間遠になっている。あとは、三和音の転回形(ミーソード、ソードーミ)の響きを好んでいて、そして属七の和音(ソーシーレーファ)は、圧倒的に第2転回形(レーファーソーシ)をフォーレは多用した。

そして音楽の中に時折見られる決然とした表情は、フォーレの信条そのもの。

パリ音楽院の院長時代には、時代に即して必要なものと不必要なものを見極め、科目の新設や教授たちの選考もとても潔く決断したという。これを、音楽院のロベスピエールと呼んだ人もいるほど。人情に流されないで信念を貫くのが、フォーレ流なのである。

「ピアノ五重奏曲」のそれぞれの背景を見ると、1909年作曲の第1番は、人生の中でも自らの感情を隠さずに恋愛に創作に、とても豊かな時代の作品。フォーレ独特の温かな厚い響きも、人生の満足度が表れている。

第2番は、それから後、亡くなる(1924年)前、最晩年の1921年に聴覚の異常と戦い、また病を得ながらも、内的な音を深く深く探求する方向性にある作品なので悲壮感が漂う。

聞きどころは、先述した和声の変化と、オルガニストとしては心から崇拝するバッハの対位法的な書式に洗練さを加えた、各声部の見事な絡み合いであろう。

若い演奏家が、この老成した音楽に高いテクニックとフレッシュな音楽感覚で挑むのは、聴く者にとってとても興味をそそられる。健闘を大いに期待したい。


野平 多美(作曲家、音楽評論家)

国立音楽大学を卒業後、フランスに渡り、パリ国立高等音楽院において作曲理論各科を卒業。1990年に帰国。国立音楽大学講師、東京学芸大学講師を経て、現在、お茶の水女子大学非常勤講師。2005年よりアフィニス文化財団研鑽助成委員、18年6月よりアフィニス文化財団理事を務めている。日本フォーレ協会、日本ベートーヴェンクライス会員。
作曲家としては、ギターのための「Water drops」(2017/CD・NAXOS「福田進一・日本のギター音楽No.4」に収録)、絵本と音楽の会「ぐるんぱのようちえん」(作曲、音楽構成2016)ほか作・編曲を多く手がけている。音楽評論家としては、「音楽の友」ほかで健筆を揮うほか、トッパンホールの企画アドヴァイザー(1999~2001)、軽井沢の音楽祭などや都内の演奏会の公演企画に携わり好評を得ている。2018年には、野平一郎作曲・室内オペラ「亡命」の台本を書き下ろし話題になった。
主要著書は「魔法のバゲット ~ マエストロ ジャン・フルネの素顔」(全音楽譜出版社)、 「フォーレ声楽作品集」(共著/同)などがある。


★「フォーレに捧ぐ――北村朋幹×エール弦楽四重奏団」(11/10)の公演情報はこちら

★出演者特別インタビュー
①「北村朋幹さん×山根一仁さん(前編)」
②「北村朋幹さん×山根一仁さん(後編)」
③「田原綾子さんインタビュー(前編)」
④「
田原綾子さんインタビュー(後編)」

【フィラデルフィア管弦楽団 特別連載④】指揮者 ヤニック・ネゼ=セガン特別メールインタビュー

投稿日:
京都コンサートホール

2019年11月3日(日)に「第23回京都の秋 音楽祭」のメイン公演の一つとして14年ぶりの京都公演を行う、アメリカの名門「フィラデルフィア管弦楽団」。本公演やアーティストの魅力をお伝えすべく、当ブログにて「特別連載」を行っております。

第4回は音楽監督のヤニック・ネゼ=セガン氏にメールインタビューを実施し、フィラデルフィア管弦楽団の魅力や今後の展望をはじめ、ご自身の指揮者としてのエピソードなどを語っていただきました。どうぞお楽しみください。

Yannick Nézet-Séguin portrait at Kimmel Center for the Philadelphia Orchestra, 11/8/16. Photo by Chris Lee

――この度は、お忙しい中インタビューをお引き受けいただき、ありがとうございます。ネゼ=セガンさんが音楽監督に就任してから7年経ちましたが、オーケストラはどのように変わりましたか?

ヤニック・ネゼ=セガンさん(以下敬称略):フィラデルフィア管弦楽団とは、2008年に初共演して以来の特別な関係です。私たちの親密な関係性は、この名門オーケストラをけん引してこられた歴代の指揮者の上に築き上げられているものであり、何年もかけて育まれたものです。私たちの目標は、音楽の喜びを、地元フィラデルフィア、アメリカ、そして世界中の聴衆と分かち合うことです。

The Philadelphia Orchestra performs on New Years Eve, Thursday, Dec. 31, 2015, in Philadelphia. (Photo by Jessica Griffin)

――フィラデルフィア管弦楽団の特徴や、アメリカや世界のオーケストラの中での位置づけをどのように捉えていますか?

ネゼ=セガン:フィラデルフィア管弦楽団は、ご存じのとおり、その唯一無二のサウンドがよく知られていますし、また、素晴らしく創造性に満ちた豊かな歴史を誇ります。私たちはツアーでの功績を誇りに思っており、世界中のオーケストラファンとともに築いてきた関係性を大切にしています。ツアーでは、ただ単に美しいコンサートを行うだけではなく、その土地の環境にどっぷりと浸かり、ツアーで出会う人と人との交流を大切にしています。

――フィラデルフィア管と共に現在取り組まれている活動やプロジェクト、そして今後の展望について教えてください。

ネゼ=セガン:とてもワクワクした気持ちで2019-2020年シーズンを迎えています。今シーズンは、女性作曲家の作品や女性指揮者を取り上げ、ベートーヴェンの交響曲全曲を現代作品と一緒に演奏することで生誕250年を祝福し、さらに、声楽作品からインスパイアされた編曲作品をお届けします。私たちはみなさんと音楽を共有することにより、人生を豊かにすることを望んでいます。そしてその実現に大きな責任感を持って取り組んでいます。

――来日公演ソリストのハオチェン・チャンについて、共演経験はありますか?ハオチェン・チャンの印象を教えてください。

ネゼ=セガン:ハオチェン・チャンは、たいへん優れた才能ある音楽家なので、共演できて嬉しいです。彼はフィラデルフィアのカーティス音楽院で学び、私たちオーケストラメンバーと固い信頼関係を築いてきました。彼は音楽・技術の両面において、考え抜いて作品を解釈して演奏します。共演者として理想的です。2018年春のオーケストラツアーでは、ハオチェンと共演できて嬉しかったですし、またこのツアーで一緒に演奏できることを楽しみにしています。

(C)Jan Regan

――指揮者になろうと思ったきっかけを教えていただけますか。

ネゼ=セガン:小さい頃から指揮者になりたいと思っていました。途中まではピアノを弾いて、それが楽しかったのですが、合唱団で歌うということを始めてからは集団で音楽を作るということが、どれだけ自分を活気づけ、良い刺激を与えてくれるかに気付きました。グループの中で自分の役割を持つこと、そして他人を助けることに喜びを見出していましたので、指揮をするということは自分にしっくり来ました。私はこの仕事をしていて幸せです。世界中の音楽家と素晴らしい音楽をつくることが出来ますし、作品を通して世界中の聴衆の方々に音楽を聴く喜びを伝えています。

――就寝前もベッドでスコアを読むと聞きましたが、オフの日はどうのように過ごされていますか?

ネゼ=セガン:音楽から離れているときは、フィラデルフィアか、ニューヨーク、モントリオールの自宅で、パートナーのピエールと3匹の猫と一緒にゆっくり過ごすようにしています。そしてまた、自分自身の体の状態を良く保つための時間を取るようにしています。例えば、ランニングをしたり、散歩に出かけたり、ヨガをしたりといったことですね。

Yannick Nézet-Séguin conducts the Philadelphia Orchestra at Carnegie Hall with Gil Shaham as soloist, 10/13/15. Photo by Chris Lee

――指揮をする時、どんなことを考えてイメージして振っていますか?

ネゼ=セガン:作曲者が何を感じ、伝えようとしているのかを考えています。

 

――今回のプログラムについて、選曲意図と聴きどころを教えてください。

ネゼ=セガン:今回私たちは、非常に有名なラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を演奏します。偉大な作曲家、ピアニスト、指揮者であるラフマニノフは、フィラデルフィア管弦楽団と深い繋がりがありました。彼は晩年、フィラデルフィア管弦楽団のサウンドを想像しながら作曲した、と話しているのです。そしてプログラム最後は、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界から」で華々しく締めくくります。どちらの作品においても、この偉大なオーケストラの素晴しい演奏を体験していただけるでしょう。

 

――最後に、京都のお客さまへのメッセージをお願いします。

ネゼ=セガン:この名門オーケストラの音楽監督として、フィラデルフィア管弦楽団と京都で演奏出来ることを、大変嬉しく思っています。わたしたちは、“皆さん” のフィラデルフィア管弦楽団です。例え私たちがどこで演奏しようとも――フィラデルフィアであっても、世界中のどこかであっても、同じ旋律を演奏します。私たちがどこを旅していようと、最愛の聴衆である“皆さん”と音楽の喜びを共有するために、私たちはここにいるのです。みなさんは、私たちファミリーの一員です。美しい京都で、皆さんのクラシック音楽への深い愛情に触れることを楽しみにしています。今回の公演が、皆さんに大きな喜びをもたらしますように!

――お忙しい中誠にありがとうございました!

***

★「フィラデルフィア管弦楽団」特設ページはこちら

 

★特別連載

【第1回】受け継がれる伝統とフィラデルフィア・サウンド

【第2回】アメリカ在住ライターが語るフィラデルフィア管弦楽団の現在(いま)

【第3回】フィラデルフィア・サウンドの魅力

 

 

フォーレに捧ぐ特別インタビュー④ 田原綾子さんインタビュー(後編)

投稿日:
アンサンブルホールムラタ

11月10日(日)開催「フォーレに捧ぐ――北村朋幹×エール弦楽四重奏団」では、国内外で活躍する若手トップ奏者たちが、フォーレの傑作を披露します。

公演に向けて、エール弦楽四重奏団(以下「エールQ」)のヴィオラ奏者である田原綾子さんへのインタビューを敢行。前編では、田原さんとヴィオラの出会い、そしてフォーレについてお話いただきました。後編では、共演するエールQと北村さんについて伺いました。

――これまで、田原さんご自身のこと、そして今回演奏していただくフォーレについてお話伺いましたが、今度はエールQについてお聞きします。

エールQのメンバーは、皆それぞれソリストとして活躍し、住んでいる場所も違うため、集まる機会は少ないと思います。メンバー3人についてご紹介いただけますか?

田原:えー、なんだか改めてだと恥ずかしいですねー(笑)

まず山根君は、たしか、私が小学校6年生の時、河口湖でのセミナーで初めて出会いました。やんちゃで、憎めない感じの男の子だったのですが、当時から天才肌で、私とは全然違うところにいる人だなぁと思っていました。すごく華があって、「こういう人いるんだなあ」って出会った瞬間に思っちゃいました。私は本当に不器用な人間なので(笑)。

昔からとても恵まれた環境にいさせてもらっていたのですけど、ぱっと弾ける方ではなく、ちゃんと練習しないと弾けないタイプでしたので、山根君は本当に凄いなと思っていました。何より山根君の持っている、音楽に対する愛情や想いなどは、彼にしかない強さや鋭さだと思います。私たちにとって、山根君は大切なヴァイオリニストです。

――同じ弦楽器奏者でもいろんなタイプの方がいますね。毛利さんはどうでしょうか。

田原:毛利さんは通っていた音楽教室が同じで、弦楽アンサンブルで同じクラスになって以来ずっと一緒で、本当に大事な友人です。彼女とはよく一緒に弾いていて、なんと言いますか、もうカルテットのメンバーは全員そうなんですけど、家族みたいな感覚です。演奏していても普通に一緒にいても、考えていることがなんとなく分かります。まぁ向こうがどう思っているか分からないですけどね(笑)。

多分彼女には、私の思っていることは全部バレていると思います。よく「分かりやすい」って言われていますし。一緒にいて本当に居心地が良いです。実家も割と近くにあるのですが、そういったところも含めて、何でも話せる仲だと思っています。毛利さんはすごく大人で、常に上を目指している人なので、彼女がいてくれていたからこそ、私は今まで頑張ってこれたんだと思います。

――何でも話せる存在って大事ですし、そういうところは演奏にも出ますよね。

田原:チェロの上野君は、エールQで初めて出会いました。彼は昔から有名な存在で、名前はもちろん知っていたので、まさか一緒に弾くことになるとは思いもしませんでした。私は彼のファンでもあるので、一緒に弾くだけで嬉しいですし、音の受け渡しをしただけでちょっと嬉しくなっちゃいます(笑)。
そういう話を山根君にすると「なんで上野には甘いんだ、僕には全然優しくしてくれない」って言われちゃうんですけど、しょうがないですよね、そういうものなんです(笑)。

上野君はもともと無口なタイプなんです。例えば4人で弾いていて「ここの部分はどう弾く?」ってなった時は、だいたい山根君が「こう思うんだけど、どうかな?」と言ってやってみます。だた、みんなで行き詰まった時に上野君が「ここはこうしてみようか」とパッと提案すると、すんなりまとまることがあるんです。女性同士もそうなのですが、山根君と上野君も非常に信頼し合っているのがよく分かります。

本当にかけがいのない、良い仲間に出会えたと思っています。彼らがいなかったら、私はヴィオラを弾いていなかったでしょうから。

――聞いているだけでも楽しそうですね。田原さんにとってエールQはヴィオラの原点でもありますよね。

田原:そうなんです。なのでメンバーには頭が上がらないですね。

(C)Hideki Shiozawa

――以前、エールQの公開リハーサルを見学したことがあったのですが、本当に楽しんで演奏している様子が伝わってきました。今度演奏されるフォーレのピアノ五重奏曲は、それぞれに高度な技術が求められますが、それ以上にお互いの音楽性や方向性といったものを合わせる必要がありますよね。ですので、田原さんがメンバーについてお話される内容を伺って、今回のプログラムはエールQにぴったりだなとあらためて思いました。

田原:本当にそう思います。いま、みんなで集まる機会ってなかなかなくて、久しぶりにメンバーに会うとそれぞれの変化が手に取るように分かります。
ただ、不思議なのですが、そうやって久しぶりに会って一緒に演奏しても、「あぁ、この感触・・・!」ってなるんですよね。
こんなふうに思える人たちがいるっていうのはありがたいことだと思います。カルテットの活動を続けるのって本当に難しいのですよ。よくメンバーチェンジもしますしね。

前に毛利さんと「私たちはカルテットという名前だけど、多分『カルテット』じゃなくて『ファミリー』なんじゃないかな」という話をしたことがありました。すぐに恥ずかしくなって「自分たちでなに言っちゃってるんだろうね」ってなったんですけど(笑)。
「カルテットを組んでいるから」と言って、無理に集まるのも「少し違うね」という話もしていました。目の前のことだけではなく、ずっと繋がっていられるように長い目で見るというか。それに、私たちはたとえ半年ぶりでも昨日も会った感じで、自然に集まることが出来るので。

今回、エールQとして弾かせていただくのは、なかなか久しぶりな感じがするのですが、メンバーみんながベストコンディションで集まることが出来たら良いなと思っています。

――エールQは、「組んでいないから解散のない」カルテットだと耳にしたことがあります。

田原:はい。「組みましょう」と言って組んだカルテットではなく、「気が付いたら集まっていた」カルテットです(笑)。メンバー全員が、エールQで室内楽を始めました。私たちの原点ですよね。友達と一緒に音楽を作るのも初めてでしたし、長いリハーサルもこなして、そのあとはみんなでご飯を食べに行って・・・。いわゆる「青春の1ページ」と言っても良いと思います。高校生の時の話です。
いまは少し年を重ねてきて、それぞれが色々なことに取り組み始めてきたので、「仕事」というものがどのようなものか分かってきた気がします。だからこそ、エールQは本当に純粋に音楽でつながっている仲だということをあらためて感じるんです。
こういう仲間は欲しくても出来るものではないし、巡り合わせですよね。本当に運が良かったんだなと思います。

――たしかに、最初に室内楽をやろうと言ったメンバーでずっと一緒にできるって幸せですよね。なかなか珍しいですよね。

田原:そうですね、本当に「ご縁」だと思います。あと、多分どのカルテットもそうなんじゃないかなと思うんですけど、メンバーそれぞれが大事にしている本質的なものが非常に近いというか、そこも良かったんだろうなと思っています。

カルテットって面白くって、例えば、4人いるうちの3人が同じメンバーだったとしても、たった一人が入れ替わっただけで全く別のグループの音になってしまいます。それくらい、カルテットは繊細で面白いもので、奥深い世界だと思います。そこにピアニストが入ると、4人だけで出来上がっている世界を広げてくれる。きっと北村くんなら、さらに広げてくれるような気がするので今から本番がすごく楽しみです。


共演する北村朋幹さんについて


――今回共演するピアニストの北村朋幹さんとは以前からお知り合いでしたか?

田原:北村君と私は以前、それこそフォーレの《ピアノ五重奏曲第2番》を一緒に弾いたことがあります。さらに、エールQと北村君の組み合わせでは、ブラームスの《ピアノ五重奏曲》を演奏したことがあります。北村君の演奏を聞かせてもらったり、一緒に弾いていると、あんなに命を削って音楽に向き合っている人はいないだろうと思います。すごく自分に厳しい人なので、『(自分の甘さに反省しつつ)ごめんね、いつもありがとう』と思いながらいつも弾くんですけど(笑)。
北村君はとてもリハーサルを大切にしているのですが、私もその考え方には共感しているので、一緒に演奏出来ることがとても嬉しいです。

――一緒に演奏していて、やはり刺激を受けますか?

田原:そうですね。自分一人で演奏していると、自分の中で完結してしまう。例えば、感じ方であったり音楽の捉え方であったり、自身で経験したこと以上のものは広がらないのですが、他の人と一緒に演奏すると「あぁ、こういう考え方もあるのか」と刺激を受けます。
特に私は、エールQを組んだ当初は、ヴィオラも初心者でしたし、何もかもが初めてだったので、刺激を受けてばかりでした。ヴィオラに転向した後は、様々な人と出会い、これまでよりも一層色んな刺激を受けています。自分以外の人から新しいことを知ることになるので、視野が広がるような感じです。

――演奏する時の「相性」も関係しますか?

田原:相性はありますね。不思議なもので、演奏の相性は本当に人間関係と一緒だと思います。
少し喋ると「この人とはちょっと話しにくいな」、「噛み合いにくいな」って思ってしまうことがありますよね。人それぞれタイプや性格が違うから当然のことなのですが、演奏する時にもきっとそれがあると思うんです。
ヴィオラって相手とシンクロさせることが多い楽器なので、一緒に演奏しているとその人の本質を感じやすい気がします。もちろん大変なことはあるのですが、それゆえに室内楽ってすごいなぁ、音楽って素晴らしいなぁと思います。演奏している最中に「楽しいな」と思える出会いがあると幸せですし、本番で良いものが生まれると「音楽をやっていて良かった」と心底思います。

ピアニストの北村君の場合で言うと、彼がメロディーを弾いている上で私が演奏する時、あるいは同じ旋律やハーモニーを彼のピアノに重ねた時に、とっても幸せな気持ちになります。またそういう気持ちを味わうことが出来るんだと思うととても楽しみです。


今回の演奏会に向けて


――今回の演奏会に向けての抱負をお聞かせください。

田原:個人的にはエールQ&北村君と一緒にこのホールで演奏させていただける、それだけで何よりも嬉しいというのが正直な気持ちです。大切で特別なメンバーたちと長い時間、この素敵なホールで弾けるというのは本当に幸せなことですし、みんなの背中を追いかけて頑張ってきて本当に良かったなと思いますね。

――最後に聴衆の皆さまへメッセージをお願いします。

田原:普段なかなか耳にできないプログラムを私たち5人の演奏で聴いていただき、「芸術の秋」・「音楽の秋」の日曜のひと時を過ごしていただけたらいいなと思います。そしてたくさんの方に聞きに来ていただけましたら嬉しいです。

(2019年4月アンサンブルホールムラタにて)


★公演情報はこちら

特別インタビュー①「北村朋幹さん×山根一仁さん(前編)」

特別インタビュー②「北村朋幹さん×山根一仁さん(後編)」

特別インタビュー③「田原綾子さんインタビュー(前編)」

10月5日開催!京都コンサートホール✕ニュイ・ブランシュKYOTO2019

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インタビュー

“ニュイ・ブランシュ(白夜祭)”とは、パリ市が毎秋行う一夜限りの現代アートの祭典。
今年も市内各所で、“ニュイ・ブランシュKYOTO”が盛大に開催されます。
毎年設定されるテーマに沿って現代アートが繰り広げられるのですが、今年のテーマは「Dialogue」。フランス語で「対話」を意味します。
京都コンサートホールでは、今となっては貴重な存在となった「ミニ・ピアノ」2台を使って、様々な「ディアローグ」を表現します。

9月某日、出演者のお二人、ピアニストの砂原悟さん・田中咲絵さんによるリハーサルが京都市立芸術大学で実施されると聞き、練習風景を覗きに行きました。

初めて目にするミニ・ピアノは想像以上に小さく、どこか懐かしい音色を持つ楽器でした。例えるなら、むかし幼い頃に訪れた異国で聴いたことがあるような、ないような――ミニ・ピアノの音はそんな不思議な魅力を放っていました。

ミニ・ピアノ

「ミニ・ピアノ」とは、現代ピアノよりも小さなサイズのアップライト・ピアノのことで、戦後の物資が揃わなかった時代に、当時の河合楽器が楽器製作への情熱を注ぎ込んで出来上がった楽器です。
現在「ミニ・ピアノ」を見かける機会は滅多にありませんが、そのような激動の時代に生み出され、生き抜いた楽器であると知り、小さい楽器ながらその存在感に圧倒されてしまいました。

ニュイ・ブランシュ当日に演奏されるプログラムには、さまざまな国・時代・スタイルの作品が並びます。

ラヴェル:《クープランの墓》より第2番〈フーガ〉
ドビュッシー:《6つの古代のエピグラフ》より第1, 4, 5, 6番
マショー:《ノートルダム・ミサ》より〈キリエ〉
リュリ:オペラ《アルミード》より〈パッサカーユ〉
ライヒ:《ピアノ・フェイズ》
藤枝守:《植物文様クラヴィーア曲集》第13集より D, B  第28集よりD

この日のリハーサルでは、マショーの《ノートルダム・ミサ》より〈キリエ〉や、リュリの《アルミード》より〈パッサカーユ〉、ライヒの《ピアノ・フェイズ》などが演奏されました。

マショーとミニ・ピアノ

いずれの曲もまるでミニ・ピアノのために書かれた作品かのように美しく響き、思わずその世界観に引き込まれてしまいました。そこで砂原さんに、今回のプログラムはどのように選曲されたのか、尋ねてみました。

「ミニ・ピアノが2台並ぶ機会なんて、そうそうないですよね。
だから、2台で演奏したときに綺麗に響く曲、響きがぴったり合う曲を選びたかったんです。そこでぱっと思いついたのが、ドビュッシーの《エピグラフ》。
弾いてみたらやっぱり良かった。いい感じで響いてくれました。

藤枝さんの《植物文様クラヴィーア曲集》(※植物研究家でありメディアアーティストの銅金裕司が考案した「プラントロン」という装置との出会いから生まれた曲集。装置から採取された植物の葉表面の電位変化のデータに内包された音楽的な価値に着目しながら、コンピュータ・プログラムによって、この電位変化のデータをメロディックなパターンに読みかえるという手法が一貫して行われ、作曲されている)はいつも僕はソロで弾いているんですけど、最近になって台湾のお茶のデータで作られた曲集が出版されました。その曲集に収録されている作品は、これまで出版された作品よりも音の数が多いのです。もちろん1台でも演奏出来るんですけど、同じ音が重複している箇所がある。
例えばソプラノもアルトも同じ音で演奏する箇所がありますが、それを1台で演奏すると、ただの1音になってしまう。ただ、2台で弾くとその同じ音がちゃんと2声になるのです。
そういうところが2台のピアノで演奏すると良いんじゃないかなって思いました。

あとはやっぱり、音域かな。現代のピアノよりも狭いので、そういう音域のものをプログラムに並べてみました。

藤枝守:植物文様クラヴィーア曲集第28集より Dパターン

ライヒの《ピアノ・フェイズ》に関しては、最初に2台のミニ・ピアノが12音の音列を演奏しますが、少しずつこの音列がずれていきます。色合いが少しずつ変化していくような音やリズムの移り変わりに注目して聴いていただきたいです」。

ライヒ《ピアノ・フェイズ》から 基本となる12音の音列

また、共演者の田中さんは、この演奏会の反響の大きさを教えてくださいました。

「チラシや情報を見た人から“見たよ!すごく面白そう”とたくさん反響をいただいています。このコンサートに対しての皆さんの興味の示し方が、いつも私たちが出演しているようなピアノの演奏会に対しての反応とは全く違うんですよね。“ミニ・ピアノっていう楽器があるんだ~!どんな音が鳴るの?”って、楽器自体に興味を持ってくださっている方が多いみたいです。
ピアノ以外の楽器の人たちや、音楽以外の分野が専門の方からも“見てみたい”という声をたくさん頂いたことも印象的でした。興味を持ってくださった方たちに、良い演奏をお届けできたら良いなと思います」。

砂原さんも次のように語ってくださいました。

「ミニ・ピアノみたいなものって、たぶんご存知ない人が多いでしょう。ミニ・ピアノの音を聞いてみて、新しい体験をしていただけると思う。
今まで聞いたことのない音を聞かれると思いますので、どういう反応がかえってくるのかこちらは楽しみですね」。

京都コンサートホール✕ニュイ・ブランシュKYOTO2019「ディアローグ――ミニ・ピアノが投影する“対話”」は、10月5日(土)20時開演、入場無料です。
京都コンサートホールにとっても貴重なコンサートになると思われるミニ・ピアノによる公演をどうぞお見逃しなく。
Nuit Blanche Kyoto 2019 公式ページ

(2019年9月12日、京都コンサートホール事業企画課インタビュー@京都市立芸術大学)