「Join us(ジョイ・ナス)! ~キョウト・ミュージック・アウトリーチ~」は2019年度よりスタートし、京都コンサートホール登録アーティストの3組と共に、初年度1年間、京都市内の小学校にてアウトリーチ活動を展開してまいりました。
その締めくくりとして2020年3月に予定していた「ジョイント・コンサート」は、新型コロナウイルス感染症の影響により公演中止となりましたが、2021年3月7日に1年越しで開催することとなりました。
本ブログでは、登録アーティストたち3組4名の昨年2020年の取組やコンサートに向けての思いを紹介しています。
第2回は、ヴァイオリニスト・石上真由子さんです。ぜひ最後までご覧ください。
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◇2020年について
これまで時間に追われる生活だったので、実は少しほっとしました。京都で2年半ほど続けている月1〜3回の自主公演(Ensemble Amoibeシリーズ)を、中止する決断をしないといけなくなった時は流石に気落ちしましたが、活動再開後や来年度やりたい企画などを温める時間だ!と割り切って、意外とポジティブに過ごすことができました。
思い切ってジム通いを始めてみたり、夜型の生活を朝型に切り替えてみたり、プールに行ったり、忙しくてしていなかったパンやケーキ作り、茶道のお稽古を再開したり。音楽面では、レパートリーの開拓や、これまでやりたくてもできていなかった細々とした練習をじっくりできました。
また、環境面については、思い切って東京に住居を構え、新生活を楽しんでいます。
◇ジョイント・コンサートに向けて
Ensemble Amoibe公演や、ほか出演予定公演の中止を公表した時、ファンの方々から沢山のメッセージをいただきました。「公演の再開を心待ちにしています」「音楽家にとっては苦しい時だと思いますが、石上さんの演奏を生で再び聴けるのを楽しみに私も頑張ります」など、私のことを待ってくれている人がこんなに沢山いらっしゃるのだ と実感しました。またその温かいメッセージに励まされて、ここで留まってはいけない、これからの時代に沿った音楽家のあり方を模索しよう と勇気をいただきました。
活動自粛を経験して、 何事もなく公演が開催できる、お客さんの前で演奏できることの有難さを再認識しました。そして芸術はやはり生活に必要である ということも。
みなさまとの時間を大切に、そして今回のステージをしっかり楽しみたいと思います。みなさまにお目にかかれますのを心待ちにしております!
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