
2024年度から京都コンサートホール第3期登録アーティストとして、アウトリーチ活動を行っているピアニストの福田優花さんと宮國香菜さん。3月9日に開催するジョイント・コンサートに向けて、宮國香菜さんにインタビューを実施いたしました。宮國さんのインタビューを2回に分けてお届けします!
前半では、宮國さんご自身のことについてお話いただきました。是非ご覧ください!
――まずは、宮國さんはいつごろからピアノを始めましたか?

3歳から音楽教室に通い、最初はエレクトーンを習いました。ピアノを始めたのは小学校1年生ごろです。

両親がクラシック音楽が好きで、特に母は私にピアノを習わせたかったようです。なにより、私もピアノが大好きでした。
――そうなのですね。いつ頃、クラシック音楽を本格的に学び始めたのですか?
小学校6年生の時だったと思います。ピアノの先生から「音楽高校(京都市立京都堀川音楽高等学校)でピアノを学ぶことができるよ」と教えていただきました。そして、中学1年生の時、京都市堀川音楽高等学校(以下、堀音)のオープンスクールに行った際に、「ここで音楽を学びたい!」とピンと来たのです。
――その後、堀音に入学されましたが、高校生活はいかがでしたか。

自分の知らないことをいっぱい知っている友人がいて、音楽の話をずっとしていました。そのような環境に身を置くことができて、本当に嬉しくて仕方がなかったです。
――音楽が大好きだったのですね。高校生活で印象に残っている思い出はありますか?
大切な友人に出会えたことでしょうか。中学校の担任の先生が「高校に行ったら一生の友達ができるよ」とおっしゃっていました。その時は疑心暗鬼だったのですが、今では「本当だった」と思っています。高校時代に出会った友人は、今でも交流していますし、何でも相談できるような相手です。卒業後、10年ほど経ちますが、会えばすぐに当時の空気感に戻ります。
――ピアニストを目指されたのはいつ頃でしょうか?

高校2年の時、学校主催のコンサートに出演したことがきっかけだったと思います。先生方にコンサートの出演者として私を選んでいただき、とても嬉しかったです。シューマンの《アレグロ ロ短調 作品8》を演奏したのですが、本番日まで本気でこの作品と向き合いました。図書館でシューマンについて調べたり、シューマンのほかのピアノ作品を聴いたり・・・。なので、この曲は私にとって、今でも特別な作品です。
――さて、宮國さんが師事されたピアノの先生に関するお話もお伺いさせてください。これまで色々な先生と一緒にピアノを学ばれましたね。

音楽高校時代に学んだ芝崎美恵先生との出会いは自分にとって大きかったです。芝崎先生はいつも「いま」だけではなく「その先」を見るよう指導してくださいました。「芽が出て花が咲く時期は人それぞれなんだよ」とおっしゃってくださったことは今でも忘れられません。これから先、私がピアノや音楽と長く付き合っていけることを願ってくださいました。
――素敵な先生ですね。そして大学では馬場和代先生に師事されましたね。
馬場先生もとても優しい先生でした。第一に、私のことをいつも信じてくださっていました。ピアノを演奏する私の背中をポジティブに押してくださるような、そんな温かい先生です。馬場先生という大きな味方がいてくださることが、心強かったです。
――次に師事されたのは野原みどり先生と三舩優子先生でしたね。

お二人には大学院時代に師事しました。一年目に師事した野原先生は、素敵なオーラにいつもドキドキしていました。以前、演奏会のご案内をお送りすると多忙でいらっしゃるのに来てくださり、とても嬉しかったです。二年目に師事した三舩先生も素敵な方で、とても親身にレッスンをしてくださいました。卒業後も気にかけてくださり感謝しています。
――たくさんの素敵な先生に師事されたのですね。先生方から学んだことは、現在、宮國さんが生徒さんにピアノを教えられている時に活かされていますか?

現在、私はお子さんから大人まで様々な方にピアノを教えていますが、自分がこれまで学んできたことを還元していきたいと思っています。そうすることによって、自分自身もさらに学ぶことがたくさんあるのです。
――後半ではアウトリーチ活動やジョイント・コンサートについてお話いただきます。どうぞお楽しみに!
(2024年12月14日 事業企画課インタビュー)
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