京都市少年合唱団 特別インタビュー(パリ木の十字架少年合唱団クリスマスコンサート (12/1) に寄せて)

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京都コンサートホール

12月1日14時開演の「パリ木の十字架少年合唱団クリスマスコンサート」。パリ木の十字架少年合唱団のみなさんがクリスマスにちなんだ作品を中心に、素敵な歌声を聞かせてくださいます。

さて、その演奏会の最後に披露されるのが、京都市少年合唱団のみなさんとの共演ステージです。今年、京都・パリ友情盟約締結60周年/日仏友好160周年にあたるメモリアルイヤーということもあり、このワクワクするような共演が実現したのでした。

まず、京都市少年合唱団のみなさんが歌ってくださる曲は、鈴木憲夫作曲の混声合唱組曲《永久二(トコシナニ)》という作品から第1曲〈永久二〉です。
この曲は単独ステージとして歌われます。楽しみですね。
その次に、パリ木の十字架少年合唱団と一緒に、ジョン・ラターの《このうるわしき大地に(For the beauty of the earth)》とジョン・レノン&ヨーコ・オノの《ハッピー・クリスマス》が歌われます。

この共演ステージの実現を記念して、今回京都市少年合唱団に所属するお二人、大島瑠月(おおしま・るる)さん(中学3年生・入団6年目)と、奥 保野加(おく・ほのか)さん(中学3年生・入団6年目)からお話を伺いました。

練習風景

――はじめまして、こんにちは!長時間にわたる練習、本当にお疲れ様でした。
今度、12月1日にパリ木の十字架少年合唱団との共演で、京都コンサートホールにお越しくださいますよね。ありがとうございます!
さっそくですが、京都市少年合唱団での日頃の活動や練習についてお聞かせくださいますか?

大島さん(以下敬称略):京都市少年合唱団では、夏と冬の演奏会に向けて毎週土曜日に約200名の団員で練習をしています。
今回の「パリ木の十字架少年合唱団」との演奏会に出演するメンバーは、選抜グループ(男女混合)の「響(ひびき)」です。
「響」は全団員200名のうち60数名が集まっており、主に外部出演を中心に活動しているグループです。「響」は、“もっといろいろな場所で合唱をしたい!”と思っているメンバーが集まっています。
いつも和気あいあいとしていて、とても良い雰囲気のなか練習を行っています。
「響」では、京都市交響楽団と《カルミナ・ブラーナ》(※2017/7月、京都ミューズ主催)や《戦争レクイエム》(※2018/8月定期)などで共演したり、佐渡裕さん指揮の「一万人の第九」など、色々な演奏会にも出演しています。

――へえ、いろいろなグループに分かれて歌っていらっしゃるんですね!知りませんでした。ほかにはどのようなグループがあるのですか?

大島:女子のグループは「都紅葉(みやこもみじ)」と「京桜(みやこざくら)」の2グループで、男子は「みやこ光(ひかり)」というグループがあります。

大島 瑠月さん(右)
奥 保野加さん(左)

――なるほど、いろいろなグループに分かれて、さまざまな歌唱練習をなさっているのですね。
さて、今回の演奏会では単独曲として1曲、共演ステージで2曲歌ってくださいますね。それぞれ、どのような作品か教えてくださいますか。

奥さん(以下敬称略):京都市少年合唱団が単独で歌う曲は《永久ニ》という曲です。鈴木憲夫さんが作曲した曲で、古い日本語を使った作品です。聴きごたえがあって、迫力もあり、私たちもとても気に入っています。

「パリ木の十字架少年合唱団」と共演するのは、《このうるわしき大地に(For the beauty of the earth)》と《ハッピー・クリスマス》の2曲です。
《ハッピー・クリスマス》は、これから私たちが暮らしていく世の中が、恐怖のない平和な世界になるようにとの願いが込められている曲です。
この曲を2つの合唱団で歌うことで、そのことを確かめられるかなと思って練習をしています。
ラターの《このうるわしき大地に(For the beauty of the earth)》は明るくて綺麗な曲で、自然の豊かさを表している曲です。

――お話を伺っているだけで「どんな曲なんだろう」と楽しみになってきました。
それでは最後に、演奏会に向けての意気込みを聞かせてください。

大島:フランスの同年代の合唱団と共演するという機会がこれまでなかったので、本当にうれしく思っています。
私たち京都市少年合唱団にもボーイソプラノだけのグループがありますが、パリ木の十字架少年合唱団はソリストの集まりとも言われているので、どんな響きがするのかとても楽しみです。

:文化も言葉も違うけれど、国を越えて音楽でつながることができるのがとても楽しみです。お客さんにも私たちの交流を聴いてもらってハッピーになってもらいたいです。
また、お客さんにとってクリスマスが良いものになるように、頑張って歌いたいと思います。

――わたしたちもみなさんがパリ木の十字架少年合唱団と共演してくださることを、とても楽しみに待っています!
今日はお忙しいところ、お時間を取ってくださって本当にありがとうございました。コンサート当日、ホールでみなさんをお待ちしております!

(2018年11月17日京都コンサートホール事業企画課インタビュー@京都市立堀川音楽高等学校、協力:京都市少年合唱団)

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