クアルトナル特別メールインタビュー

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京都コンサートホール

12月21日(土)午後2時開催の「クアルトナル クリスマス・コンサート」。
出演者の「QUARTONAL(クアルトナル)」は全員がドイツ生まれのア・カペラ男声ユニットです。これまでに、出身地のドイツのみならずヨーロッパからアジアにいたるまで、ワールドワイドに演奏活動を繰り広げている彼らが、2019年ついに日本初上陸いたします。

今回は、日本初上陸そして京都初公演を記念して、特別にメールインタビューを行いました。クールでロマンティックな大人の雰囲気漂う彼らの魅力、そしてア・カペラ音楽について語っていただきました。どうぞお楽しみください。

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(C)Mssophie

―――この度は、インタビューを引き受けていただきありがとうございます。はじめに、歌を始めたきっかけについて教えていただけますか?

クアルトナル:クアルトナルの4人は少年合唱団の団員として歌を始めました。ドイツにおける少年合唱団の位置はとても伝統的で、小学校でオーディションを受けるほか、両親や家族がリハーサル会場へ子どもを連れて行き、オーディションの情報を得たりします。
私たち4人は、はじめて少年合唱団で歌った時からこれまで、合唱を愛し続けています。

―――クアルトナルは4名からなるア・カペラユニットですが、メンバーはどのように出会ったのでしょうか?

クアルトナル:私たちは、北ドイツのユーテルゼン少年合唱団で25年前に出会い、クアルトナルを2006年に結成しました。その間、2度のメンバー変更がありましたが、ミルコとクリストフは結成当時のメンバーで、ゼンケは2012年に、ジョーは2019年にメンバーへ加わりました。ゼンケは、ハンブルクの少年合唱団出身で、ジョーはシュトゥットガルトの少年合唱団の出身です。

―――クアルトナルを結成したきっかけは何だったのでしょうか?

クアルトナル:私たちは、少年合唱団で歌う事がとても好きでした!それを続けるために有名な混声合唱団の団員として歌を続けていましたが、4人のア・カペラでどれくらいのことが出来るのか挑戦してみたいと思い、クアルトナルを結成しました。それは、大変な挑戦だと思っています。

―――大きな挑戦ですね。ところで、クアルトナルという名前の由来を教えてください。

クアルトナル:グループ名はひらめきから生まれました!4声(Quartet)の音色(Tonal)を合わせてクアルトナル(Quartonal)としました。もちろん、無調性のものや不協和音の作品も演奏します。しかし、それさえも完全なるバランスや音程で演奏したらとても美しい音楽へと変わるのです。

―――ア・カペラで演奏する魅力や、クアルトナルが目指すア・カペラとはどういったものですか?

クアルトナル:ア・カペラの魅力はなんと言っても「人間の声」から生まれるものですし、そこからは多くの音が聴こえてきます。私たちのスローガンは「4つの声を1つに」です。私たちはつねに4人の違った歌手の声がまるで1人が歌っているかのように演奏する事を心がけています。

―――初来日となる今回のクリスマス・コンサートのプログラムでは、様々な時代・ジャンルの曲が選ばれていますが、このプログラムにはどのような想いが込められていますか?

クアルトナル:まず、ア・カペラの素晴らしさや、クアルトナルの演奏を皆さんに楽しんでいただくために、第1部では、幅広い時代の作品をレパートリーの中から選曲しました。
そして第2部では、クリスマスの訪れを感じていただきたいと思っています。もちろん、皆さんご存知のクリスマス・ソングはもとより、100年前のクリスマス・ソングの素晴らしさも皆さんに聴いていただきたいと思います。最後には私たちの国、ドイツの伝統的なクリスマス・ソングを聴いていただきます。この曲は17世紀に作曲された作品ですが、今もなお、歌い継がれている重要なクリスマス・ソングです。

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―――盛りだくさんのプログラムで、とても楽しみです。今回のプログラムで特に思い入れのある曲はありますか?その曲についてのエピソードがあれば教えてください。

クアルトナル:やはり、一つ前の質問でお話ししたドイツのクリスマス・ソングです。この作品はもっとも有名なドイツのクリスマス・ソングで、イエス・キリストの誕生を大喜びでお祝いするのではなく、イエス・キリストの誕生を厳かに敬虔(けいけん)にそして、静かに暖かく語るクリスマス・ソングです。この歌を歌ったり、聴いたりすると自分たちの幼少期を思い出させます。

―――最後に、京都コンサートホールへ聴きに来てくださる観客の皆様にメッセージをお願いします!

クアルトナル:私たちクアルトナルの初めての日本ツアーで、京都の皆さんにお会い出来るのはとても光栄で興奮しています!
私たち4人は、バラエティに富んだプログラムと、様々な音色でア・カペラの世界を皆さんに楽しんでいただきたいと思っています。そして、コンサートのあとわくわくしながら素敵なクリスマスを迎えていただけたらうれしいです!お会い出来るのを楽しみにしています!

―――お忙しい中、ありがとうございました。

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メンバー自身の思い入れある曲でお贈りする「クアルトナル クリスマス・コンサート」(12/21(土)午後2時開演)。ドイツで培った圧倒的な歌唱力、そして完璧なハーモニーがアンサンブルホールムラタに響きます。気になった方は公演情報をご覧ください。

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